対話の中で、相手の意見を尊重しながらも、次のステップに進むためにはどうしたら良いか迷ったことはありませんか?多くの人が、ただ相手の言葉に同意するだけでは物事が進まないと感じた経験があるはずです。イエス・ソーザット・テクニックは、相手の意見に肯定的な姿勢を示しながら、その後に自分の意見や次の行動を自然に導くための手法です。たとえば、相手が何かに迷いや不安を感じている時、ただ「そうだね」と同意するだけでは相手の背中を押すことはできません。そこで「だからこそ…」というフレーズを使うことで、相手が納得できる理由を提示し、自然に行動に移らせることが可能になります。この記事では、このテクニックを使って、相手の共感を得つつ、対話を前進させるための具体的な方法を詳しく解説します。仕事の場面でも、友人との会話でも、あるいは家族や恋人との関係においても、イエスソーザット法は非常に役立ちます。単に相手の意見を肯定するだけでなく、その意見を活かして次のステップへと進むための理由を示すことで、より建設的で前向きなコミュニケーションが実現できるのです。このテクニックをマスターすれば、相手との関係が深まり、意思決定がスムーズになるでしょう。さらに、このテクニックは相手の視点を尊重しつつ、自分の意見を無理なく伝えられるため、対話におけるストレスも減少します。相手に寄り添いながらも、自分の考えや行動を促すための強力なコミュニケーションツールとして、ぜひ活用してみてください。イエスソーザット法とは?イエスソーザット(Yes so that)法とは、相手の意見を肯定(Yes)したうえで、それを自分の意見としてうまく引き込むテクニックです。それには、「だから」「だからこそ」などの言葉を用います。誰しも自分の考えに迷いがある時は、最後のひと押しとなる理由がほしいものです。イエスソーザット法は、そういった相手に対して背中を押してあげる役割を持ちます。因果関係の効果「だから」「だからこそ」という接続詞は、前の文章と後ろの文章を原因-結果で結ぶ役割を持ちます。この因果関係を用いることで、相手はより言葉を受け入れやすくなり説得力が増すというのが心理学の研究で明らかになっています。(例)散歩に行かない?↓よりも…今日は天気がいいから、散歩に行かない?のほうが、説得力が増し相手からOKをもらいやすい。あわせて読みたい「他人は変えられない」は嘘!仕事や恋愛で他人を変える方法リフレーミングの効果イエスソーザット法における「だから」「だからこそ」は、リフレーミングの効果も併せ持っています。リフレーミングとは、物事を見る枠組み(フレーム)を変えて、組み直す(リ-フレーム)テクニックです。これにより、相手の否定的な意見を肯定的な意見に変えることができます。(例)相手:「オレって、心が弱いよなぁ」あなた:「心が弱いからこそ、あなたは他人への気配りができるのよ」あわせて読みたいリフレーミングとは?"意味がない"ポジティブシンキングとの違いもわかりやすく解説イエスソーザット法の使い方イエスソーザット法は、相手を説得したい時、相手の視野を広げたい時、相手の迷いをなくして背中を押してあげたい時に効果的なテクニックです。○○だから、~○○だからこそ、~の構文を使って自分の意見を主張し、相手の賛同を促します。相手自身が納得した上で決断をさせることができるので、強制感もなくトラブルになりづらいです。<イエスソーザット法の活用例>相手:「旅行で沖縄に行くのは、遠いなぁ」あなた:「たしかに遠いよね(Yes)。だからこそ(so that)、いい思い出になると思うんだ」相手:「ちょっとこの商品は高いなぁ」あなた:「たしかに高いですよね(Yes)。だからこそ(so that)、信頼ができるんです。保証も10年ついていますし…」相手:「今日は手料理が食べたいなぁ」あなた:「私も美味しい手料理食べてほしい(Yes)。だからこそ(so that)、しっかり事前に準備をしておきたいな。今日は外で食べようよ」まとめイエスソーザット法は、相手の意見を肯定したうえで、それを自分の意見としてうまく引き込む技術イエスソーザット法には、因果関係の効果があるイエスソーザット法には、リフレーミングの効果がある「だから」「だからこそ」を使って説得するオススメ関連記事職場や恋愛で役立つ!話し合いができない人との会話の進め方のコツ悩みすぎて疲れた人へ|思考の癖を変えてラクになる!柔軟思考の作り方