「ひとりで起業してみたいけど、私にできるかな…?」そんなふうに悩んでいませんか?「お家で起業してみたいけど、何から始めればいいかわからない」「スキルなしの30代・40代でもうまくいくの?」「そもそも、私は起業に向いているのかな?」このような不安を感じている人は多いですが、実は起業の成功・失敗を分けるのは、能力やスキルではなく「考え方」なんです。この記事では、クライアントBさんのセッション実例も紹介しながら、起業してはいけない人の特徴と、不安をなくして一歩踏み出す方法を詳しく解説していきます。起業してはいけない人の特徴とは?|失敗を引き寄せる"思考のクセ"起業を考えたとき、まず気になるのが「自分にできるのかな?」という不安。中には、「私はそもそもビジネスに向いていない…」と感じている方もいるでしょう。でも、実は「起業に向いている・向いていない」という単純な話ではないんです。問題なのは、起業に失敗しやすい考え方を持っているかどうか。起業を考えたとき、多くの人がつい目を向けてしまうのが、「すぐに稼げる方法」や「簡単にできること」。「これなら手っ取り早く収入が増えるかも」「最初からうまくいけば、安心できるし…」こうした気持ちは自然なものですが、実はこの"安易な近道"こそが、失敗しやすい大きな落とし穴。なぜなら、「簡単にできる」「すぐに稼げる」という基準で選んだ仕事は、自分の興味や価値観とズレている長く続けられない少しの失敗で心が折れやすいこうしたリスクをはらんでいるからです。起業は短距離走ではなく、「自分らしく続けられる」ことが大切なマラソンのようなもの。そのため、最初から「すぐ稼げる」に飛びつくよりも、「無理なく続けられるかどうか」を大事にすることが、結果として成功への近道になるんです。起業に失敗する人の思考パターン起業に失敗しやすい人の多くは、共通した"思考パターン"を持っています。完璧を求めて、なかなか行動できない人 → 「もっと準備してからじゃないと…」と考え続け、結局スタートできない。 → 完璧を求めすぎて、逆に身動きが取れなくなる。「失敗=終わり」と思い込んでいる人 → 最初から「絶対に成功しなきゃ」とプレッシャーをかけすぎる。 → ちょっとした失敗で「やっぱり無理だった」と諦めてしまう。「スキルがないから無理」と決めつけている人 → 「資格も経験もないし…」と、自分にストップをかけてしまう。 → 経験不足を理由に、学びの機会さえ遠ざけてしまうことがある。「ひとりで起業するのは不安」と足踏みしてしまう人 → 「全部自分でやらなきゃ」と思い込んで、孤立してしまう。 → 問題が起きたときに対処できるか不安で、最初の一歩が踏み出せない。これらの特徴に当てはまる人は、起業に失敗しやすいと言われています。でも、これはあなたの能力や性格の問題ではなく、ほとんどが無意識に作られた「ビリーフ(思い込み)」が原因。ビリーフ(思い込み)が心のブレーキを作る起業を考えるとき、私たちは無意識のうちに「できない理由」を探してしまうことがあります。それはあなたの能力や性格の問題ではなく、心の奥にあるビリーフ(思い込み)が原因かもしれません。このビリーフは、これまでの経験や環境の中で自然と身についたもの。でも、それが挑戦を止めてしまう「心のブレーキ」となっていることが多いんです。起業を妨げる、よくあるビリーフ「起業は特別な才能がある人だけができる」 → 自分には資格も経験もないから無理…と思い込んでしまう。「失敗は恥ずかしいこと」 → 周りに「失敗した人」と思われるのが怖くて、最初の一歩が踏み出せない。「完璧じゃないと人に認められない」 → 100点を取れる確信が持てない限り、挑戦できない。「ひとりで起業するのは大変」 → 失敗のイメージばかりが膨らみ、挑戦すること自体を避けてしまう。こうしたビリーフは、本人が意識していないことがほとんど。でも、これらの思い込みこそが、「挑戦できない理由」を作り出しているんです。例えば、「起業は特別な人だけができる」と思い込んでいたら、どれだけ準備をしても「自分はその特別な人じゃない」と感じてしまい、結局一歩を踏み出せません。同じように、「失敗は恥ずかしい」と思っていると、どんなに素晴らしいアイデアがあっても、「もしうまくいかなかったらどうしよう」と不安が勝ってしまうんです。Bさん(30代後半・女性会社員)のケース|起業に対する恐れと不安ここで、実際のクライアントBさん(30代後半・女性会社員)のケースをご紹介します。Bさんは、「好きなことを仕事にしたい」「もっと自由な働き方を手に入れたい」と強く願い、起業に興味を持っていました。でも、こんな想いが彼女をブレーキをかけていたんです。「起業ってやっぱり怖い…」「私では、うまくいかないかもしれない」「30代後半だし、年齢的に厳しいかも…」これらのネガティブな考えが、不安を膨らませてしまっていたんですね。最初のセッションでBさんに「起業への自信を10点満点で表すと何点ですか?」と尋ねたところ、返ってきたのは「5点」。「やってみたい気持ちはあるけれど、不安のほうが大きい」という状態でした。ビリーフに気づいたことで一歩踏み出せたコーチングセッションを通じて、Bさんが無意識に抱えていた「否定的なビリーフ」を一緒に探っていきました。その中で見つかったのが、こんな深い思い込みでした。「安定した会社で働き、毎月きちんとお給料をもらうのが正しい道」Bさんはこの考えに強く縛られていたんです。でも、コーチングを通して、「これは事実じゃなくて、ただの思い込みかもしれない」と気づくことができました。その気づきが、Bさんの心のブレーキを少しずつ緩めていきました。その後、彼女は「できることから始めてみよう」と、小さなステップとして副業からスタート。少しずつ成功体験を積み、自信もついていきました。大切なのは、自分のビリーフに気づくこと大切なのは、「自分がどんな思い込みを持っているのか」に気づくこと。ビリーフは固定されたものではなく、気づきさえすれば、柔軟に変えることができます。たとえば、こんなふうに視点を変わると…「起業は特別な人だけができる」 → 「学びながらでも、少しずつ形にできる」「失敗は恥ずかしいこと」 → 「失敗は次に活かせる貴重な経験」「完璧じゃないと認められない」 → 「完璧じゃないからこそ、人は共感する」この小さな視点の変化が、心のブレーキを緩め、一歩を踏み出す大きな力になります。起業を考えるとき、スキルや経験以上に大切なのは、「心の在り方」です。もし今、「私にはできないかも」と感じているなら、それはあなたの能力の問題ではなく、ただの思い込みかもしれません。あわせて読みたい可能性を広げるビリーフの力|あなたの未来を変える鍵ひとり起業・おうち起業の不安をなくす方法新しい挑戦をしようとすると、知らず知らずのうちに心の中でブレーキがかかることがあります。その原因となっているのが、ビリーフ(思い込み)です。ビリーフには、自分を後押ししてくれるものもあれば、逆に「自分には無理かもしれない」と制限をかけてしまうものもあります。ここからは、そんな「行動を妨げるビリーフ」を見つけるための具体的な方法を紹介します。1.スケーリングを使って不安や迷いを数値化するビリーフを見つける方法にはいくつかありますが、今回はスケーリングというシンプルな手法をご紹介します。スケーリングとは、「今の自分の状態を、数値で表す」というもの。挑戦への不安やためらいを数値化することで、「どれくらいの気持ちの重さがあるのか?」「何が自分を止めているのか?」を客観的に知ることができます。スケーリングのやり方やり方はとても簡単です。まず、挑戦したいことについて、次のような質問をしてみてください。「今の自分が、○○できる確率は10段階でいくつだろう?」もし、点数が10点満点にならない場合、それは何かしらのブレーキがあるということ。そこで、さらに次の質問を投げかけます。「その数字になったのは、なぜ?」「10に近づけるには、何が必要?」このシンプルな問いかけを通して、自分の中にあるビリーフを浮かび上がらせることができるのです。Bさんのケース|スケーリングを使って見えた心のブレーキ実際にスケーリングを使って、クライアントBさん(30代後半・女性会社員)のビリーフを探ったケースを紹介します。Bさんは、「起業や副業をしたい」という思いを持っていましたが、なかなか行動に移せずにいました。Bさんへのスケーリングの質問「起業や副業に向けて、一歩踏み出せる確率は10段階中いくつですか?」→ 5Bさんは、やりたい気持ちはあるものの、不安が勝っている状態でした。そこで、さらに深掘りするために次の質問をしました。「その数字になったのは、なぜですか?」→ 「いい会社に入って、安定した給料をもらうことが正しい」とどこかで思っているその数字を10にするには、何が必要ですか?→ 30代後半で職を変えることへの抵抗をなくすことBさんは、「安定」や「世間の常識」といった価値観に強く影響を受けていたのです。Bさんのようなビリーフが生まれる背景特に日本では、「安定した仕事が一番」という価値観が根強く、「転職や起業はリスクが高い」「安定を捨てるのは怖い」と感じる人は少なくありません。このような価値観は、知らず知らずのうちに「行動しない理由」になってしまうことがあります。では、こうしたビリーフをどうやってプラスに変えていけばいいのでしょうか?2.モデリングで成功者の価値観を取り入れるマイナスのビリーフを変えるには、スケーリングで出た数値を10に近づけることがポイントになります。ただし、いきなり「10にしなきゃ」と焦る必要はありません。数値が低い場合は、それだけ心の抵抗が強いサイン。まずは、少しずつ小さな変化を起こしていくことが大切です。「今は5だけど、次は6を目指してみよう」「いきなり行動に移せなくても、まずは情報収集から始めてみる」といったように、無理なく前進していくことが、長期的な成功につながります。そのための方法のひとつが、「モデリング」です。モデリングとは?モデリングとは、成功している人の思考や行動を観察し、それを取り入れる手法です。特に、ビジネスやキャリアの場面では、実際に結果を出している人の価値観を学ぶことが大きなヒントになります。他人の行動や考え方を観察し、「どんな視点で物事を見ているのか?」を知ることで、自分のビリーフをより柔軟なものに変えていくことができます。モデリングを活用する方法①目標をすでに達成している人をモデルにする例えば、副業を成功させている人起業して理想の仕事を見つけた人このように、自分が目指したい方向で成功している人を探し、その考え方や行動を観察します。②その人の特徴をイメージするモデルとなる人の表情や姿勢、話し方をできるだけ具体的に思い浮かべます。こうしたポイントを意識すると、その人のメンタリティが感じられるようになってきます。③モデルになりきって質問に答えるここがモデリングの大事なステップ。モデルになりきったつもりで、次のような質問に答えてみましょう。「私がその仕事で大切にしていることは何だろう?」「私が成功したのは、どんな能力があったからだろう?」「私という人間を、一言で表すとしたら?」こうしてしっかりとモデルになりきることで、普段の自分では得られない発想やアイデアが引き出せるようになります。Bさんのケース|モデリングで成功者の視点を学ぶ具体的なイメージがしやすいように、Bさんのケースを紹介します。Bさんは、「起業や副業で新しい挑戦をしたい」と考えていましたが、マイナスのビリーフが邪魔をして、なかなか行動に移せずにいました。そんなBさんが理想のモデルとして選んだのが、ネイルサロンを経営している友人のMさん。Bさんは、Mさんの成功から学ぶため、「Mさんだったらどう考える?」という視点で自分に問いかけてみました。あなたが仕事で大切にしていることは?→ お客様に満足してもらえるよう、努力すること→ 自分の体がきつくならないようにすること→ 無理をしすぎないこと→ しっかり自分と向き合うこと→ 頑張っている姿を子どもに見せることあなたが経営者になれた理由は? あなたが経営者になれた理由は?→ 相手の立場になって考える力があった→ 利他的に行動できた→ 必死に取り組む姿勢を持っていたあなたという人間を一言で表すと?→ 一匹狼Bさんは、こうしてMさんの価値観や考え方に触れることで、「自分の中にも、Mさんと共通する部分がある」と気づきました。また、「自分のために頑張る」という意識が強かったBさんにとって、Mさんのように「他人のために行動する」という視点は新鮮でした。この気づきが、Bさんの行動に変化をもたらし、少しずつ挑戦への意識が高まっていったのです。⑤成功者のリソースを取り入れるモデリングによって見つけた「成功者の価値観や能力」を活用するためには、それを自分と比べてみることが重要です。モデルとの違いを明確にし、必要なリソースを取り入れていくことで、起業や副業、転職といった挑戦に向けた行動がしやすくなります。モデルと自分で共通しているリソースを見つける共通点を発見することは、自信につながります。「すでに自分の中にある」と気づくことで、行動へのハードルが下がるのです。モデルだけが持っているリソースを知る「自分にはまだない」と思う部分があれば、それはこれから得ていけばOK。特に、価値観やセルフイメージは、比較的簡単に取り入れられます。Bさんのケース|Mさんとの違いを分析Bさんは、Mさんの持つリソースを整理し、どの部分を取り入れるかを考えました。 <BさんとMさんに共通していたリソース>無理をしすぎないこと自分を大事にすること一匹狼タイプであること<Mさんだけが持っていたリソース>相手の立場になって考える力利他的な行動ができること必死に取り組む姿勢子どもに頑張る姿を見せることBさんは、Mさんの行動の多くが「他人のために動くこと」を大事にしていることに気づきました。Bさんは今まで「自分のために頑張る」という意識が強かったのですが、「誰かのために挑戦する」という視点を持つことで、行動への意欲が大きく変わったのです。あわせて読みたい成功者の特徴の本質|目的・目標・手段を明確にするモデリング理論3.スケーリングで自分の変化を確かめるモデリングを活用し、新しい価値観や考え方を取り入れたら、「ビリーフがどれだけ変化したのか?」を確認してみましょう。変化を確認することで、「自分の中で何が変わったのか」が明確になり、さらに前に進むためのモチベーションにもなります。もう一度、自分に問いかけてみましょう。「今の自分が、○○できる確率は10段階でいくつだろう?」最初に出した数字と比べて、数値が少しでも上がっていれば、それはビリーフがポジティブな方向に変わってきている証拠です。Bさんのケース|変化の実感Bさんは、Mさんの「他人のために行動する」という考え方を取り入れたことで、もう一度スケーリングの質問に答えてもらいました。「起業・副業に向けて一歩踏み出せる確率は、今は10段階中いくつですか?」→ 10このように、Bさんの答えは、初回の「5」から「10」へと大きく変化していました。Bさんはこう話してくれました。「誰かのために」と考えると、スッと動ける気がします。もっと多くの体験ができそうで、楽しんで行動できるかも!「自分のため」だけでは不安だったことが、「誰かのため」という視点を持つことで、自然と行動に移せるようになったのです。ビリーフの変化には時間がかかることもあるもちろん、すべてのビリーフが一瞬で変わるわけではありません。特に、「コア・ビリーフ」と呼ばれる根深い思い込みは、時間をかけて少しずつ変化していくもの。スケーリングの数値が1つでも上がったら、それは前進!焦らず、自分のペースで少しずつ変化を受け入れていくことが大切。最初の変化は小さくても、それが積み重なれば大きな結果につながります。セッション後のBさんの変化セッションを終えて、Bさんからこんな感想をいただきました。「一匹狼」というセルフイメージと「人のために」という価値観は共有できないと思っていたけど、それを体現している人が身近にいたのが大きな発見でした。また、必死になれないことがコンプレックスだったけど、実はその感覚がないだけでやりたいことなら必死になれてるのかもしれません。おかげで、これまで持っていた他の自分のビリーフも疑えるようになったので、Mさんのリソースを自然と取り入れて行動できそうです。モデリングは本気でモデルになりきってみないと、その効果がイマイチわからないものでもありますが、その効果は絶大です。僕自身も過去に投資家をモデリングして、数千万の利益を得たことがあります。とても幅広く使えるおすすめのワークのひとつです。※クライアントさんには、事前にセッション内容をブログに掲載することの許可をいただいていますまとめ起業や副業に向けて行動を起こすとき、「私にはできるのかな?」「やっぱり向いていないかも…」と、不安を感じることは少なくありません。でも、それはあなたの能力の問題ではなく、心の奥にあるビリーフ(思い込み)がブレーキをかけているだけかもしれません。スケーリングを活用して、今の自分の状態を客観的に知る成功者の考え方や価値観を取り入れ、自分の可能性を広げる変化をスケーリングで確認し、小さな成長を積み重ねるオススメ関連記事やりたいことがない30代、生きがいがない40代の共通点とその正体お金のメンタルブロックが外れない理由&本当の解除法