うつ病、喘息、アレルギーなど、心や身体の症状は、本当にただの病気はなのでしょうか?実はそこには、スピリチュアルなサインが隠れていることがあります。僕自身、うつ病で人生がめちゃくちゃになり、喘息の発作にも悩まされていた時期がありました。ですが、どちらの症状も、ある日を境に自然と消えていったんです。そして後になって、はっきりと気づきました。あれは、心と身体が出していたメッセージだったんだ、と。この記事では、僕の実体験をもとに、うつ病・喘息など心や身体の病気に隠れたスピリチュアルな意味と、そこから抜け出すための気づき方やセルフコーチングの方法についてお伝えします。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FJDOS7Mjc3KA%3Fsi%3DFPnVQG3Omkq0Gl6g%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E人生がめちゃくちゃだった頃|うつと喘息に支配されていた日々うつ病で、人生が完全に止まりました。何をしていても心がついてこない。何もしたくない。何もできない。きっかけは、たったひとつの失恋でした。それまで築いてきた日常や人間関係が、音を立てて崩れていったのを覚えています。朝起きられなくなり、ベッドから出るのも苦痛で、ただ天井を見つめながら、「このまま消えてしまいたい」と思う日が続きました。「うつ病なんて甘えだ」「もっと大変な人もいる」そんな言葉が頭をよぎっては、自分を責めて、さらに深く沈んでいく。そして、うつ病と同時に自分を苦しめていたのが、子どもの頃から抱えていた喘息でした。夜中に発作が出て眠れなかったり、天気が悪い日には呼吸が浅くなり、吸入薬が手放せなくなったり。「このままずっと治らないのかもしれない」──そんな不安が、毎日つきまとっていました。社会からも、友達からも、自分自身からも切り離されたような感覚。心も身体も言うことを聞かず、「自分の人生、めちゃくちゃだ」とこの頃は本気で思っていたんです。うつ病・喘息…心と身体の病の裏にある「二次利得」とは?喘息もうつ病も、当時の僕にとってはどうしようもない病気でした。薬で抑えるしかない。一生うまく付き合っていくしかない。そう思い込んでいたんです。でも後になって、心理学を学ぶ中で、症状そのものに"心の仕組み"が関わっていたことを知りました。単なる心や身体の不調ではなく、無意識が生み出していた"意味のある反応"だったんです。その正体が、「二次利得(セカンダリーゲイン)」と呼ばれる心の働きでした。二次利得とは?二次利得とは、簡単に言えば、「症状があることで、無意識のうちに得ているメリット」のことです。自分でも気づいていないうちに、苦しい状態を使って何かから逃れたり、守られたりしている。たとえば、うつ病で動けないことで、プレッシャーの強い仕事や責任から距離を置けた喘息の発作を理由に、無理な予定や対人関係を避けられた体調を理由に「できなかった自分」を責めずに済んだもちろん、こうしたことは意識していたわけではありません。むしろ当時の自分は、「治りたい」「なんとかしたい」と本気で思っていました。でも、潜在意識のレベルでは、症状が"現実から自分を守る役割"を担っていたんです。苦しみの中に隠れていた「守られる構造」今振り返ると、僕は症状という"盾"を無意識につくり出していたんです。体調不良という名の「逃げ道」。責任や人間関係から自分を遠ざける「ブレーキ」。傷つかないようにするための「防御反応」。そうやって、心はギリギリのところでバランスを取ろうとしていたんです。このときはもちろん、そんなことに気づけるはずもありませんでした。でも、後からその構造を理解したとき、はじめて「あれは心の声だったんだ」と腑に落ちたんです。あわせて読みたい変わりたいけど変われない人へ|努力をやめれば報われる理由と方法喘息とスピリチュアルの関係|心が発作を起こすメッセージの意味僕の喘息は、子どもの頃からの持病でした。発作が出れば夜も眠れず、吸入薬を片手に何度も病院へ通いました。季節の変わり目や、天気の悪い日はとくにひどく、学校の行事を休んだことも何度もあります。その頃は「体質だから仕方ない」と思っていたし、まさか心の状態と関係しているなんて、これっぽっちも思っていませんでした。でも、後になって振り返ってみると──喘息が出ていたタイミングには、ある共通点があったんです。喘息が助けてくれた場面が、いくつもあった嫌だった学校行事を、喘息のせいで休めた会いたくない人との予定を、体調不良で断れたプレッシャーのかかる出来事を、喘息を理由に避けられたそして何より、失敗したときや思うようにいかなかったとき、「喘息があったから仕方ない」と思えたんです。つまり、無意識の中で喘息は、やりたくないことを回避する"理由"として機能していたともいえます。「できなかった」じゃなく、「やらなくて済んだ」こうやって考えると、喘息の症状はただの敵じゃありませんでした。確かに苦しかった。つらかった。でも、何かから自分を守るために心が発動させていた緊急停止ボタンのようなものだったんです。行事に行きたくない → 喘息が出る → 行かずに済む人と会いたくない → 喘息が悪化 → 約束をキャンセル失敗したくない → 喘息が理由になり、自分を責めずに済むこうした無意識の構造は、まるでスピリチュアルな意味があるかのようにすら見えていました。でも実際には、心理学の観点からも説明できる"心の反応"だったんです。この事実に気づいたとき、僕ははじめて、「喘息は身体だけの問題じゃなかった」「症状の背後に、自分の心がいたんだ」と思えたんです。鬱に隠れたスピリチュアルな意味|心が限界を知らせるメッセージ実はこの無意識の「二次利得」という構造は、喘息だけではありませんでした。僕のうつ病にも、まったく同じような心のメカニズムが働いていたんのです。当時は、うつ病に陥ったこと自体がただの絶望のように感じていました。でも今振り返ると、うつになることで、僕は現実から退避していたんです。責任の重い仕事を離れることができた無理な人間関係から距離を取ることができた何もできないことで、「努力してもうまくいかない自分」に向き合わずに済んだこれは決して、「うつになって得をしていた」という意味ではありません。そうせざるを得ないほど、心が追い詰められていたということです。つまり、うつという症状もまた、無意識が「これ以上は無理だ」と訴えていたSOSだったんです。このように、喘息もうつ病も、僕にとっては"心の声"だった。当時は気づけなかったけれど、どちらも自分を守るために発動した非常信号だったんです。あわせて読みたいアドラーの目的論とフロイトの違い|トラウマ克服とコーチングの関係僕のうつと喘息が消えた日|「言い訳」としての病気を手放すまで喘息とは、もう一生付き合っていくものだと思っていました。薬がないと眠れない夜、旅行も運動も制限される生活、発作の不安を常に抱えて過ごす毎日。それがある日、ぱたっと症状が出なくなったんです。まるで魔法のように。メジャーデビューという"転機"僕にとって喘息は、これまで話したように気づかないうちに「二次利得」になっていました。そんな僕にとっての大きな転機が、バンドでのメジャーデビューでした。全国流通するCDのリリース、初めての大舞台。もし音楽で成功できなければ、その理由を「喘息のせいだった」と言い訳にできたかもしれません。でも、実際には──夢を叶えられてしまったんです。結果を出してしまったことで、「喘息があったからできなかった」は通用しなくなった。成功できたという事実が、無意識に依存していた"逃げ道としての喘息"を崩壊させたんです。そのとき、僕の心の中でこんな構造が書き換わったように思います。「失敗した時の言い訳に、喘息が必要だ」↓「成功できるなら、喘息はいらない」この新しい無意識の前提が生まれたことで、長年付き合ってきた喘息の症状も、いつの間にか起きなくなってしまったんです。そして、うつ病にも起きていた"もうひとつの転換"喘息と同じように、うつ病の回復にも「無意識の言い訳を手放す瞬間」がありました。うつ状態にある間、僕の心はずっと「休ませてくれ」と叫び続けていたんだと思います。社会と関わらずに済むこと。期待されないこと。失敗しないこと。それらすべてを、うつ病という状態が守ってくれていた。うつ病に関しては、セルフカウンセリングや生活を見直すことで、喘息よりも早くバンド活動ができるくらいに回復できていましたが、それでも頻繁にうつ状態に陥ることは続いていました。けれど、メジャーデビューをきっかけに少しずつ「できる自分」が戻ってきたとき、"うつでいなければならない理由"もなくなっていったんのです。心と身体の両方が、「もう大丈夫」と言ってくれた僕の場合は、うつ病も喘息も、ただ消そうと頑張ったときにはびくともしなかったのに、自分が変わった瞬間に、自然と離れていきました。でも、もし、はじめから自分の心の使い方に気づけたとしたらどうでしょう?それまで握りしめていた「言い訳」や「逃げ道」に気づけたとしたら、それを手放す手段をもっと早く見つけることができます。そうすれば、症状そのものも、役割を終えて静かに消えていってくれるはずです。あわせて読みたい承認欲求をなくす方法|SNSや恋愛依存から脱却し自分を満たすには?鬱も喘息もスピリチュアルなサイン|自分で回復のきっかけをつくる方法うつ病や喘息ような心や身体の症状には、無意識の「心のブレーキ」が関わっていることがあります。それが、ここまでお話ししてきた「二次利得」という心の仕組みです。二次利得があると、どこかで症状を"持っていた方が得だ"という無意識の認識が働き、たとえ意識では「治したい」と思っていても、なかなか回復に向かえないことがあるんです。ですが逆をいえば、この二次利得に気づくことさえできれば、簡単に回復に向かうことも可能だということです。ここでは、そのためのヒントと手段をいくつか紹介します。無意識のブレーキは、自分ひとりでは気づきにくい僕自身、過去の症状にこうしたブレーキがかかっていたことを、当時は全く自覚していませんでした。そして、こうしたブレーキを自分の力だけで外そうとするのは、正直かなり難しいと感じました。なぜなら、それは「自分が見えていない領域」の問題だからです。目隠しをしながら、さらに自分の背中についているラベルを読むようなものなんです。外的な変化が、二次利得を上書きしてくれることがある僕の場合、バンドの仲間や事務所のサポート、そして「もう逃げられない」という大きな舞台に立つ経験が、結果的に無意識のブレーキを外してくれるきっかけになりました。あのとき、自分の意思だけで「治そう」としていたら、ここまでの変化は起きなかったと思います。たとえば、アトピーの症状でお母さんの関心を引いていた子が、成長とともに別の形で愛情を受け取れるようになると、アトピーが和らいだりする。以前はアトピーの症状が出ることで注目されていたのに、大人になると周囲が心配してくれなくなることで二次利得もなくなり、症状自体も出なくなる。このように、環境の変化や人との関わりによって、無意識のパターンが自然と変わることがあるんです。自分で回復のきっかけを見つける|セルフコーチングのやり方もちろん、こうした変化は偶然に任せるしかないわけではありません。「もしかして、この症状にも何か無意識の利得があるのかも?」と、自分のパターンに目を向けてみること。まずはこう問いかけてみてください。「この症状によって、私は何かを避けられているだろうか?」「もしこの症状がなかったら、"やらなければならない"ことは何だろう?」「この不調の裏に、"何かを守ろうとする意図"が隠れていないだろうか?」このような問いを立てていくと、無意識の中にあった"症状を持つことで得ていたもの"に気づけることがあります。さらに気づきを深める3つの実践ステップ具体的には、以下のような方法も役に立ちます。症状が出る前後の出来事や感情を、日記に書き出してみるどんなときに悪化するのか?そのとき本当は何を感じていたのか?「この症状がなかったらどうなる?」を想像してみる責任を背負う?誰かに頼れなくなる?自分に期待される?カウンセラーやコーチなどの専門家に、自分の感覚を言語化してもらう第三者に話すことで、自分では気づけなかったパターンが見えてきますこれらの問いやワークを通して、自分の中にある「逃げたいもの」「怖いもの」「期待されること」などが見えてきます。そうして少しずつ、"症状という手段に頼らなくてもいい生き方"にシフトしていけるんです。まとめうつ病や喘息に苦しんでいたあの頃、僕はそれを「どうしようもない不調」だと思っていました。でも今ならわかります。あれは、心が限界を伝えてくれていたサインだったんだと。もし、あなたも今、苦しい症状に悩まされているとしたら、それはあなたの中の「本当の声」が、ようやく表に出てきたのかもしれません。ただ抑えるのではなく、ただ受け入れるのでもなく、その奥にある無意識のメッセージに気づくことで、本当に変わるための一歩がはじまります。うつ病や喘息の裏には、「無意識のメリット(=二次利得)」が隠れていることがあるうつや喘息の症状が出るタイミングには、回避したい現実が重なっている可能性がある環境の変化や成功体験が、無意識のパターンを書き換えることがある"心の使い方"に気づけば、回復のきっかけは自分でつくれるオススメ関連記事HSPは甘え?生きづらい日々を克服した人が実践する楽な生き方悩みを聞いてほしい…もっと気軽に相談すべきカウンセラーとコーチの存在