マッピング・アクロスは、NLP(神経言語プログラミング)で使われる強力なテクニックで、映像の持つ感情的な影響を変えるために使用されます。この手法では、映像のサブモダリティ(明るさや色、サイズなどの要素)を変えることで、感情の体験をリフレームし、ポジティブな変化をもたらすことが可能です。本記事では、マッピング・アクロスを効果的に活用するための具体的なステップを紹介します。あんなに大好きだったのに、今はなんとも思わない、むしろ嫌いという相手がいたりしませんか?逆に、最初はものすごく苦手だったけど、ある時からすごく信頼できる人になったという相手がいるかもしれません。これは、相手の良い面ばかりを見ていたのが悪い面を見ることで印象が変わった、逆に悪い面ばかりを見ていたのが良い面を見ることで印象が変わった、というリフレーミング効果によるものです。そして、そして好きだった相手もしくは嫌いだった相手をイメージした時、当時と今では違う表情やトーンで思い出していることに気づけるかもしれません。相手に対して感情が変化した時というのは、イメージにもリフレーミングが起こっているのです。<こんな人に読んでほしい>人前で緊張するのをやめたい苦手な上司にストレスを抱えたくない常にモチベーションをキープしたいできないをできるに変えたい許せない人を許して、前に進みたいダイエットのために甘いものを食べないようにしたいネガティブな過去をポジティブに捉えたいマッピング・アクロスとは?マッピング・アクロスは、サブモダリティを変化させることで記憶そのものを修正するテクニックです。サブモダリティとは五感を構成する要素(視覚であれば、色、大きさなど)のことです。このサブモダリティを変えることで記憶そのものに変化が起こり、記憶に伴っていた感情も変化させることができます。サブモダリティ・チェンジを発展させたもので、NLP心理学を代表するワークのひとつです。VAKのサブモダリティNLPではVAKモデルを使って、それぞれのサブモダリティを抽出します。VAKとは、V(視覚)、A(聴覚)、K(身体感覚)を表します。<V(視覚)のサブモダリティ>位置 :どの位置に映像が見えるか距離 :どのくらいの距離に映像が見えるか明るさ:明るいか、暗いか色 :モノクロか、カラーか視点 :自分の姿が映像の中にあるか、ないか<A(聴覚)のサブモダリティ>位置 :どの位置から聞こえるか距離 :どのくらいの距離から聞こえるかテンポ:速いか、遅いかピッチ:高いか、低いかトーン:どんな音色か<K(身体感覚)のサブモダリティ>位置 :どの位置で感じるか大きさ:どれくらいの大きさに感じるか形 :どんな形をしているか動き :動きがあるか、ないか温度 :温かいか、冷たいか【関連記事】ネガティブ思考を変えたい!サブモダリティで感情コントロールする方法マッピング・アクロスの方法マッピング・アクロスは以下の順序で行います。ここでは、ネガティブな記憶をポジティブな記憶へ変換する例を紹介します。「ポジティブな記憶」を思い出す出てきたイメージのサブモダリティを確認する映像を消し、気分をリセットする「ネガティブな記憶」を思い出す出てきたイメージのサブモダリティを確認する「ネガティブな記憶」のサブモダリティを「ポジティブな記憶」のサブモダリティと同じになるように変化させるマッピング・アクロスの活用例「ポジティブな記憶」「ネガティブな記憶」を別のものに置き換えることで、いろんな状況での変化が可能です。たとえば、人間関係など他人の印象を変化させるものや、目標達成、自己成長のためのモチベーションアップ、自己管理に応用することができます。ここでは、苦手な相手の克服とダイエット成功のためのマッピング・アクロスの使い方を紹介ます。苦手な相手への苦手意識をなくしたい時基本的な原理は一緒です。「ポジティブな記憶」の代わりに「好きな人」を当てはめ、「ネガティブな記憶」の代わりに「苦手な相手」を当てはめてマッピング・アクロスを行います。「好きな人」を思い出す出てきたイメージのサブモダリティを確認する映像を消し、気分をリセットする「苦手な相手」を思い出す出てきたイメージのサブモダリティを確認する「苦手な相手」のサブモダリティを「好きな人」のサブモダリティと同じになるように変化させるこうすることで、苦手な相手の印象を変えることができ、良い面を見出だせたり、フラットな状態で接することができるようになります。ダイエットのために甘いものを我慢したい時食べ物に対してのマッピング・アクロスもとても効果的です。僕の知り合いは、毎朝ケーキを食べる習慣があったほどの女性だったのですが、マッピング・アクロスを行った次の日から全くケーキに興味がなくなったそうです。やり方は、基本形の「ポジティブな記憶」の代わりに「嫌いな食べ物」を当てはめ、「ネガティブな記憶」の代わりに「好きなスイーツ」を当てはめてマッピング・アクロスを行います。「嫌いな食べ物」を思い出す出てきたイメージのサブモダリティを確認する映像を消し、気分をリセットする「好きなスイーツ」を思い出す出てきたイメージのサブモダリティを確認する「好きなスイーツ」のサブモダリティを「嫌いな食べ物」のサブモダリティと同じになるように変化させる効果てきめんだった場合には、今まで大好きだったスイーツが嫌いになってしまうこともあります。あなたにとって、ダイエットがスイーツよりも本当に大事と感じていたなら、そういった変化が起こるかもしれません。まとめマッピング・アクロスは、サブモダリティを変化させることで記憶そのものを修正するテクニックVAKのサブモダリティを変化させることで、記憶や感情を変化させることができるネガティブなサブモダリティを、ポジティブなサブモダリティと同じになるように変化させるお酒、タバコ、スイーツなど、好きを嫌いにしたい場合にも使えるオススメ関連記事不眠症の治し方|眠れない夜を自力で改善!睡眠薬に頼らない方法頭痛・肩こりの本当の原因に迫る!メンタルコーチングでストレスを解消しよう