学習には深さと広がりがあり、それを体系的に理解することで、より効果的な学びを実現できます。この記事では、学習の5つのレベルについて解説し、それぞれのレベルがどのように学習プロセスに影響を与えるか、実生活にどのように適用するかを紹介します。自己成長を目指す方にとって、必見の内容です。学習の5段階レベルを活用することで、自己成長にとどまらず性格改善だって可能です。勉強、仕事、または人間関係など、人それぞれにもっと身に付けたいと思うスキルはあるものです。ですが、多くの方がそれを自分のモノとする前にあきらめてしまうのです。本を読んで学んだ気になったけど、実践できていないセミナーに出てモチベーションは上がったけど、その後の生活に活かせていないなど、知識としては持っていても、それが身体に染みついていなければ、結局大事な場面で役に立ってはくれません。しっかり身に付け、無意識に行動できるようになるには、学習の5段階レベルを知っておくと便利です。学習の5段階レベルとは?学習の5段階レベルとは、学びの成長過程を5段階で表したものです。無意識的無能(知らないから、できない)意識的無能(知っていても、できない)意識的有能(考えると、できる)無意識的有能(考えなくても、できる)無意識的有能に意識的有能(他人に、教えられる)勉強であれ仕事であれ、スポーツ、コミュニケーションスキルであれ、この学習の5段階レベルを意識して、「今はどの段階に自分はいるか?」を認識することが、自分が求める状態を手に入れることに役立ちます。1.無意識的無能レベル1の無意識的無能は、知らないから、できないという状態です。何か新しいことを学ぶ、チャレンジする時は、みんなこの状態からスタートします。お箸の使い方を例にしていきましょう。はじめは、お箸の持ち方すら知りませんでしたよね。ここから、次のレベルに行くためには気づきが必要です。子どもであれば、親が教えてくれることもありますが、大人になると自分自身で気づかなければいけないこともあるでしょう。2.意識的無能レベル2の意識的無能は、知っていても、できないという状態です。つまり、知識はあるけれど、実際にやってみたらできない、という状態です。お箸の持ち方は教えられてわかったけど、上手く食べ物を掴めない…という段階ありましたよね。ここから、次のレベルに行くためには挑戦が必要です。教えられた方法を意識しながら、何度もチャレンジしていくことで次の段階に進むことができます。3.意識的有能レベル3の意識的有能は、考えると、できるという状態です。多くの方がここで分かった気になり、あきらめてしまうレベルでもあります。本当の意味でできるようになるためには、次のレベルまで進む必要があります。お箸の使い方でいうと、「えーと、まず中指の上に箸を乗せて…」と意識すれば正しい持ち方ができるという状態ですね。4.無意識的有能レベル4の無意識的有能は、考えなくても、できるという状態です。ここまでくれば無意識に行動できる状態、このスキルをマスターしたといえる状態です。自分にとって本当に必要だと思うスキルは、このレベルまで達する必要があります。この段階までくると、自然と使うことができますし、得たスキルを失うこともありません。お箸の使い方でいうと、今のあなたの状態です。わざわざ、お箸をどう持つかなど意識せずに食べたり、誰かと話したりを同時にできていますよね。5.無意識的有能に意識的有能レベル5の無意識的有能に意識的有能は、考えなくてもできるのはもちろん、他人に教えられる状態です。簡単にいえば、先生やトレーナーがこのレベルに当たります。自分のためだけに使うスキルであれば、レベル4の無意識的有能でも大丈夫な気もしますが、このレベルが「本当に理解している」といえます。たとえば、スポーツ選手がスランプに陥ることがありますよね。「今までできていたことができない」、「どうしてできなくなったのかがわからない」といったことは、あなたも日常で経験あるのではないでしょうか。一流の選手はレベル5に達しているからこそ、自分の行動を客観的に見直すことができ、スランプから脱することができるのです。ネガティブ思考だって変えられる「私ってネガティブな性格だから…」と口にする人がいますが、これはネガティブ思考が「無意識的有能」のレベルにあり、その人にとって楽だからこの考え方をしてしまうのです。対して、ポジティブ思考は「意識的有能」のレベルにあり、その人にとっては意識しなければできない少し大変な行動です。楽に無意識にできるレベルにあるのがネガティブ思考なので、本人は性格と思い込んでいますが、それはこれまで何度も反復してそのレベルにまでスキルを磨いた結果。ですから、ポジティブ思考だって「無意識的有能」レベルまで引き上げてしまえば、ポジティブな性格に変われるのです。コーチングなら短期間でポジティブ脳になれるコーチングの主な目的は目標達成ですが、それを叶えるためには優れたアイディアや行動が必要です。そのために、コーチはクライアントに多種多様の適した質問をしますが、このプロセスがクライアントが新しい思考回路を作るのに大きく役立ちます。多くのコーチングでは、最低でも3ヶ月前後の期間をひとつのパックとして用いていますから、コーチングを受けることで意識的有能(考えると、できる)のレベルにまで進むことができます。そして、さらに定期的にコーチングを続ければ、無意識的有能(考えなくても、できる)のレベルに達することができ、サポートなしでもポジティブな思考、コーチング脳を手に入れることができるでしょう。あわせて読みたい後悔ばかりの人生をやり直したい人へ|たった1日で人生を変える方法まとめ学習の5段階レベルとは、学びの成長過程を5段階で表したものであり、以下のプロセスがある。無意識的無能(知らないから、できない)意識的無能(知っていても、できない)意識的有能(考えると、できる)無意識的有能(考えなくても、できる)無意識的有能に意識的有能(他人に、教えられる)オススメ関連記事ビジネスと自己成長における成長曲線の秘密|ブレイクスルーを引き寄せる4ステップ悩みすぎて疲れた人へ|思考の癖を変えてラクになる!柔軟思考の作り方