他人から「お若いですね」「綺麗ですね」「優しいですね」と褒められても、素直に「ありがとう」と返せないことはありませんか?その言葉を受け入れたいと思いながらも、なぜか心に抵抗を感じる瞬間があります。この記事では、そんな心の抵抗の原因を探り、コーチングを活用して褒め言葉を自然に受け止められるようになるための方法を紹介します。褒め言葉を素直に受け取れない原因他人からの褒め言葉に対して、心が抵抗を感じる理由は、主に自分自身の価値観によるものです。例えば、「綺麗ですね」「若いですね」と褒められたとき、素直に「ありがとう」と言えずに、内心で「そんなことない」「見下されている気がする」と思ってしまうのは、自分の心の中にある無意識の価値観が影響しているからです。心の抵抗を引き起こす価値観の見つけ方褒め言葉に対する心の抵抗を外すためには、まずその抵抗を引き起こしている自分の価値観を明確にすることが重要です。以下のようなコーチングのアプローチが効果的です。心の抵抗が起こらない理由を見つけるまずは、褒め言葉に対して素直に反応できる例外の状況を見つけます。そのためには、次の質問を自分にします。褒められて、素直に反応できた時はどんな時だろう?なぜ、その時は素直に反応できたんだろう?このように問いかけることで、心の抵抗が起こらない例外の状況とその理由を明確にすることができます。心の抵抗が起こる理由を見つける次に、褒め言葉に対して心の抵抗が起こる理由を見つけます。これを明確にするために、次の質問を自分に投げかけます。人が○○(若い、優しいなど)に見えるのは、なぜだからだろう?ここで出てきた答えが、あなたの価値観です。いきなり理由を見つけようとするとなかなか見つけることができませんが、例外とその理由を明確化しておくと、スムーズに自分の価値観を発見できるはずです。あわせて読みたい正解がわからない…決断できないのは自己理解が足りないからクライアントEさんのケースより理解を深めるために、クライアントEさんのセッションをご紹介します。この日のEさんのお悩みは、「人に褒められると固まってしまって、反応できなくなる」というものでした。若いとか、スッピンが綺麗とか、優しいとか言ってもらうことがあるんですが、そう褒められるとなぜか一瞬身体が固まってしまって、うまく相手に言葉を返せないんです。そこで会話が止まって変な空気にさせてしまうので、素直に受け止めて言葉を返せるようになりたい。特に容姿に関することなどは、多くの方が素直に受け止められない経験があるかもしれません。<心の抵抗が起こらない理由を見つける>まずは、心の抵抗が起こらずに素直に反応できる事象を探していきます。あなたが褒められて素直に反応できる時は?→仕事に対して褒められた時。素直にそうだなと思えるし、ありがとうと言える。なぜ、仕事のことは褒められて素直に反応できるんでしょう?→自分でも「頑張った」という想いがあるからEさんの場合は、この「頑張った」という感覚が、心の抵抗を起こさない理由だったのです。<心の抵抗が起こる理由を見つける>次に、心の抵抗が起こる事象を追求していきます。人が若く見えるのは、なぜだからだと思いますか?→そのための努力をしているからお分かりでしょうか?Eさんにとっては、努力つまり「頑張った」感覚がなければ、褒め言葉を受け入れられないという価値観が存在していたのです。この価値観が、心の抵抗を生んでいたのです。あわせて読みたい自己肯定感が上がらないと悩むあなたへ|低い人あるあると必要ない理由心の抵抗の外し方心の抵抗を外すためには、その価値観がただの思い込みであると気づくことが重要です。次のような質問をすることで、自分自身の価値観を疑い、より柔軟な考え方へと導いていくことができます。私は、相手を○○と褒める時、(自分の価値観)で判断しているだろうか?他には、どんな理由で褒めているだろうか?では、誰かが私を○○と褒めた時、なぜ褒めたいと思ったのだろう?クライアントEさんのケースより理解を深めるために、Eさんのケースを見ていきましょう。あなたは、相手が若いかどうかを、その人が努力しているかどうかで判断していますか?→いいえ。というか、努力しているかどうかなんて分かんないですよねでは、なぜ相手を見て若いと思うのですか?→なぜって…若く見えたからでは、誰かがEさんを見て若いと思った時、なぜ若いと思ったんでしょう?→若く見えたから…ですねこう答えた後に、Eさんの中で気づきが生まれました。あれ?若く見えたから若いといっただけで、私が努力したかどうかなんて関係ないですね。自分の勝手な価値観を通して、相手の言葉を受け止めてしまっていたんですね。気づきが生まれたので、反応にも変化が生まれたか確認してみます。では、今誰かに若いと言われたら、どう反応しますか?その人から見たら若く見えたんだから、ただそれだけですよね!素直に「ありがとう」って言えそうです。あわせて読みたい短所を長所に変える!リフレーミングで前向きな思考を手に入れる方法セッション後のEさんの変化他には「綺麗」や「優しい」といったワードも同じようなプロセスを経て解決し、セッションを終えました。そして、Eさんからこんな感想をいただきました。言われたら素直に喜べばいい。そんな単純なことに気づきませんでした。若いことと努力は関係ないのに、自分の中で勝手に因果関係を作ってしまっていたんですね。こういった自分が信じていること、価値観をビリーフといいますが、誰もがこういった何かしらのビリーフを持って生きています。それが、良い方向に働けば問題ないのですが、悪い方向に働いているビリーフの場合は、それを疑って捉え直してあげることで、今回のようにポジティブな結果に改善することができます。※クライアントさんには、事前にセッション内容をブログに掲載することの許可をいただいていますまとめ今回のコーチングアプローチの目的は、自分と他人で評価の判断基準が異なることを自覚することです。そして、それが褒め言葉に対して自分の価値観を通さずに、相手の価値観のままに素直に受け止める心を作ることができます。自分に対しても相手に対しても、すべて同じ価値観で判断しているという場合は、より根深いビリーフの可能性があるので、違ったアプローチが必要になるかもしれません。あわせて読みたい理想の自分になる方法|コアビリーフを知れば理想の人生が手に入るオススメ関連記事学習の5段階レベルを活用して新しい自分を作るイケメン副社長オモコロ永田の思想・ポーズとビリーフの関係