勉強、運動、読書、ダイエット、早起きなど、新しい習慣を身につけたいのに、いつの間にかやめてしまうことはありませんか?実は、習慣化が苦手な人には共通する特徴があります。逆に、習慣化を成功させている人は「習慣化の法則」に沿って行動しているのです。「自分には根気がない」「意志が弱いから続かない」と思っているなら、それは間違い。続くかどうかは、やる気や性格ではなく、「習慣化の仕組み」を理解しているかどうかで決まります。この記事では、コーチである管理人とクライアントOさんのセッション実例を共有しながら、習慣化できない人の特徴や、苦手な人も無理なく習慣化する方法を解説します。習慣化できない人の特徴と原因|なぜ、続かないのか?「習慣化しよう!」と決意しても、三日坊主で終わってしまうことは多いものです。勉強、運動、読書、早起き、ダイエット…どれもメリットがあると分かっているのに、なぜ続かないのでしょうか?習慣化に失敗する原因を理解し、効果的に改善することで、誰でも新しい行動を定着させることができます。ここでは、習慣化できない人に共通する特徴と、その背後にある心理的な理由について解説します。1.習慣化のメリットを明確にできていない習慣化が続かない最大の理由は、その行動を続けるメリットを実感しにくいことです。例えば、「勉強を習慣化したい」と思っても、短期間では成績がすぐに上がるわけではありません。同じように、「ランニングを始めたい」と思っても、すぐに体が引き締まるわけではないですよね。このように、結果がすぐに見えない行動はモチベーションを維持しづらく、途中でやめてしまいやすいのです。あわせて読みたい目標達成の鍵!メタアウトカムの使い方と実践例2.変化に対する抵抗感脳は、新しい行動を取り入れるときにエネルギーを使います。そのため、変化をできるだけ避けようとする特性があり、新しい習慣を取り入れようとすると「面倒くさい」と感じるのです。特に、最初の数週間は強い抵抗を感じやすいため、ここを乗り越えられるかどうかが習慣化の鍵になります。あわせて読みたい変わりたいけど変われない人へ|努力をやめれば報われる理由と方法3.すぐに結果を求めてしまう習慣化には時間がかかります。研究によると、新しい習慣が定着するには最低21日、平均66日かかると言われています。しかし、多くの人は「すぐに変わりたい」と思ってしまい、数日~数週間で結果が出ないと諦めてしまいます。習慣を身につけるには、すぐに効果が出るものではないと理解し、焦らず取り組むことが大切です。あわせて読みたいビジネスと自己成長における成長曲線の秘密|ブレイクスルーを引き寄せる4ステップ4.一人で頑張ろうとする新しい習慣を身につけるとき、自分一人で頑張ろうとしていませんか?例えば、ジムに通う場合でも、仲間がいると続けやすいですよね。コーチやサポートしてくれる人がいないと、途中で挫折しやすくなります。特に、運動の習慣化やダイエットの習慣化などは、一人では計画的に進めるのが難しいものです。しかし、これらの課題を理解し、正しい対策を取ることで、誰でも習慣化することは可能です。あわせて読みたいセルフマネジメントできない人のためのGROWモデルコーチング入門習慣化できないOさんのケース|続かない理由と課題ここまで、習慣化できない人の特徴とその原因について解説しました。では、実際に習慣化に苦戦していた人は、どのようにして壁を乗り越えたのでしょうか?ここでは、「運動を習慣化したい」と考えていたOさんの事例を紹介します。Oさんは、過去に何度も運動を始めようとしましたが、続かずに挫折してしまいました。「やろうとは思っているのに、続けられない…」という悩みを抱え、習慣化コーチングを受けることを決意しました。Oさんが抱えていた問題Oさんが運動習慣を身につけられなかった理由は、次のような課題があったからです。モチベーションが続かず、数日でやめてしまう運動を開始するまでが面倒に感じる一度でもサボると「もういいや」と諦めてしまうこのように、Oさんは新しい習慣を身につけること自体が負担になりやすい状況でした。そこで、Oさんにとって無理なく続けられる方法を一緒に考え、習慣化プロセスをコーチの私と進めていきました。次のセクションでは、Oさんのコーチングセッションを共有しながら、習慣化を成功させるための具体的な方法について詳しく解説していきます。あわせて読みたいライフコーチングを受けたいけど怪しい…失敗しない選び方&ベストなタイミング習慣化の法則|勉強・運動・ダイエットを続けるための4ステップ習慣化を成功させるには「やり方」が重要です。単に「続けよう」と思うだけでは難しく、脳の仕組みや心理的な抵抗を考慮しながら進めることがポイントになります。では、具体的にどうすれば習慣化がうまくいくのか?ここでは、どんな行動にも応用できるコーチングを活用した4つのステップを紹介します。1.すでに習慣化されている行動を見つける新しい行動を習慣化する前に、まずは「すでに無意識にできていること」に目を向けることが大切です。習慣化に失敗する人の多くは、「できないこと」にばかりフォーカスしがちですが、実はすでに日常の一部になっている行動がたくさんあります。すでに毎日行っているルーティンに目を向けることで、「自分には習慣化できる能力がある」と気づくことができ、自信を持って新しい行動を組み込みやすくなります。<実践のポイント>「今現在、苦もなく楽にできていることは何だろう?」と考える例えば、「朝起きる」「食事をする」「スマホを見る」など、無意識にやっている行動を書き出してみます<Oさんのケース>Oさんが習慣化コーチングの中で見つけた「すでにできていること」は以下の通りでした。朝起きる薬を飲む洗面所の掃除をするSNSやYouTubeを観るコミュニティ仲間にLINEで挨拶するこれらは、Oさんが特に意識せずに続けられていた行動です。このように、まずは「自分はすでに習慣化できていることがある」と認識することが、次からのステップへの大きな助けになります。2.すでに習慣化されている行動のメリットを見つける私たちは、無意識に続けている行動には、必ず「続けられる理由(メリット)」があります。例えば、SNSを見る → 楽しいから続くコーヒーを飲む → 気分が落ち着くから続くこのように、「なぜ、それを続けられるのか?」を理解することで、新しい習慣にも応用しやすくなります。<実践のポイント>「今やっている行動には、どんなメリットがあるか?」を考える例えば、「ランニング」→「気分がリフレッシュする」「ダイエットにつながる」など<Oさんのケース>Oさんがすでに続けられている行動と、そのメリットを整理すると以下のようになりました。朝起きる → 時間に余裕が持てる薬を飲む → 気持ちが安心する洗面所の掃除をする → 気持ちがスッキリするSNSやYouTubeを観る → 楽しい気持ちになるコミュニティ仲間にLINEで挨拶する → 人とのつながりを感じられるこれらの「すでにできていることの理由」を把握することで、新しい習慣にも応用できるヒントを得ることができるようになります。3.新しく習慣化したい行動のメリットを考える習慣化がうまくいかない理由のひとつは、続けたときのメリットが明確でないことです。例えば、「早起きしたい」「読書を習慣化したい」と思っていても、「なぜ?」の部分が不明確だと、途中でやめてしまいやすいのです。ですから、習慣化のメリットを明確にして理解しておくことが、行動を起こす前に必要な作業になります。<実践のポイント>「それを習慣化することで、得られるメリットは何か?」と自問するメリットが思い浮かばない場合は、「もし3ヶ月続けたらどうなるか?」を想像してみます<Oさんのケース>Oさんが「運動することで得られるメリット」として挙げたのは、以下のようなものです。満足感や達成感が得られる自分に自信がつくダイエットの効果もあるこのように、「続けた先の自分」を具体的にイメージすることで、モチベーションが上がり、習慣化しやすくなります。4.すでに習慣化されている行動に新しい習慣を結びつける新しい習慣を確実に定着させるためには、すでに続いている習慣とセットにすることが有効です。なぜなら、すでに習慣化されているものは、「この行動をしたら、次にこの行動をする」と実はセットになっているからです。例えば、歯を磨いたら → 布団に入るお風呂から上がったら → スキンケアをするこのように、すでに定着している行動に新しい行動を結びつけることで、意識しなくても続けやすくなります。<実践のポイント>今できている習慣の前後に、新しい行動をつなげる例えば、「ストレッチをしてから朝ごはんを食べる」「食事後に5分間の読書をする」など<Oさんのケース>Oさんは、すでに「コミュニティ仲間にLINEで挨拶する」という習慣があったため、次の流れを作りました。運動をしたら → コミュニティ仲間にLINEで挨拶するOさんの場合は、このように運動の後に楽しい習慣(LINEでの交流)」をセットにすることにしました。習慣化に成功したOさんの現在このコーチングセッションを終えてから、3ヶ月経ちましたがOさんから嬉しいメッセージをいただきました。自分でも驚いてます…。今まで何回やっても三日坊主で終わってた私が、もう3カ月運動を続けられてるんです!しかも1ヶ月ごとに運動の時間も増やしていけてます。コーチングで目標や期間も明確になっているから、一気にやろうと無理せず、続けることを最優先にできているのも大きいです。できない、続かない人の多くは、本人に能力がないわけでなく、やり方が間違っている、考え方が間違っているだけです。自分に合ったやり方、考え方さえできれば、誰だって望みを叶えることができます。※クライアントさんには、事前にセッション内容をブログに掲載することの許可をいただいていますまとめ「習慣化しよう!」と決意しても、続かないことは誰にでもあります。「意志が弱いから続かない」「自分には向いていない」 そう思ってしまいがちですが、実は 習慣化の成功は意志の強さではなく、仕組み で決まります。本記事で紹介したように、習慣化には「続けるための法則」があり、正しい方法を知ることで誰でも習慣を定着させることが可能です。習慣化が難しいのは、意志の弱さではなく脳の仕組みのせい「できていないこと」ではなく、「すでにできていること」に目を向けるすでに続いている行動のメリットを理解し、新しい習慣に応用する習慣化する行動のメリットを明確にし、「なぜ続けるのか?」を考える既存の習慣と新しい行動をセットにして、無理なく続けられる仕組みを作るオススメ関連記事成功者の特徴の本質|目的・目標・手段を明確にするモデリング理論感情コントロールを身につける|アンカリングでメンタルを強化する方法