「ドタキャンしてしまうのをやめたい」というのは、実はけっこう多くの人が抱えている悩みです。ドタキャンが繰り返されると信頼関係に影響を与えますし、自己評価も低下することがありますよね。この記事では、ドタキャンをやめたいと思っている人に向けて、クライアントさんとのコーチングを例に、具体的な対策を紹介します。ドタキャン癖を克服する3つの手段ドタキャンと一言でいっても、その人によって原因は様々です。これから紹介するのは、どれもコーチングで取り扱っている解決法ですが、何をやればいいのか自分で見つけることができれば、もちろん、ひとりで克服することも可能です。1.自己管理の強化予定をしっかり管理することが重要です。スケジュールアプリを使って予定を整理し、無理のない計画を立てるようにしましょう。2.コミュニケーションを改善する約束を守れない場合は、早めに連絡を入れることが大切です。当日ギリギリまで行こうとして、やっぱり行けない…というのは、相手にも余計に迷惑をかけますよね。少しでも調子が悪かったら、その旨だけでも伝えておくなど、相手に対して誠実な対応を心がけることで、信頼関係を保つことができます。3.ストレス管理ストレスが原因でドタキャンしてしまうこともあります。ストレスを感じたときの対処法を見つけ、自分なりのリラックス方法を取り入れましょう。【関連記事】不眠症の治し方|眠れない夜を自力で改善!睡眠薬に頼らない方法ドタキャンの原因を特定する3つの有効な手段をご紹介しましたが、ドタキャンをやめるために最も重要なのは、自己理解です。つまり、「自分がなぜドタキャンしてしまうのか」、その原因を探ることが一番最初にやるべきことです。それが、プレッシャーに弱い、予定の調整が苦手、人間関係のストレスなどになりますが、原因がはっきりすれば、あれこれ試す必要もなく、有効な手段の実行だけに絞ることができますよね。コーチングで原因を特定するここでは、「ドタキャン癖をやめたい」とご相談をいただいたKさんとのセッションをシェアしながら、実際にどんなプロセスで原因を見つけていけば良いかの例を紹介します。Kさんに対しての実際のコーチングの質問をご自身に当てはめてみることで、きっとヒントが見つかるはずです。時間軸で見つめるKさんの場合は、まずはタイムラインを遡って原因を探っていきました。Kさんにした質問は、例えばこんなものです。ドタキャンをするようになったのは、いつ頃からですか?→2年前くらいからKさんの場合は、ドタキャンをしてしまうようになったのは、ここ最近のことのようで、2年前よりもっと昔には、きちんと人との約束を守れていた、というのがわかります。では、その頃から何か変化はありましたか?→住む場所が変わるなど環境の変化、体調を崩したり、気持ちも落ち込みやすくなったかも元々、「ドタキャンはするべきでない」という価値観を昔からKさんは持っていたようなので、このように、その自分の価値観に従えない変化は必ずあるものです。あわせて読みたい悩みを解消する!自己カウンセリングテンプレートの使い方上手くいく時のリソースを見つける他には、できている時とできていない時の差を見つけていく方法もあります。原因を見つけようとしすぎると、つい自分を責めてしまったりするので、「どうしたらできるのか?」「上手くいってる時はどんな時か?」など、前向きに考えていったほうが、ポジティブな精神状態を保ったまま、アイディアを巡らすことができます。最近、ドタキャンせずに約束を守れたのはいつですか?→一週間前は、約束を守って外出できたそれより前だといつですか?→ええと、3週間前ですねそこにどんな共通のパターンが見つかりますか?→あれ?ドタキャンしなかった日は、その前の一週間何も予定が入ってないです。手帳いつも見てるのに全然気づかなかった…。Kさんは、ここで大きなことに気づきました。次の約束まで一週間以上空ければドタキャンしないということ、逆に一週間のうちに予定を入れてしまうとその時はドタキャンしてしまうということ。分かってしまえば、とてもあっさりですが、Kさんはこれに気づけずにずっと悩んでいたのです。ですが、これは多くの人によく起こることであり、その原因もあります。【関連記事】スコアモデルで成功への道筋を明確にする原因を見落とす原因セッションを終えて、Kさんからこんなフィードバックをいただきました。約束の日にかぎって体調壊してしまう自分を責めてしまっていたけど、自分の体調に合わせたスケジュール管理ができていなかったんですね。昔は、一週間に何個も約束が入っても、ドタキャンなんてしなかったから、まさかスケジューリングに問題があるとは思ってもいませんでした。これからは、余裕を持って人との約束を入れるようにします。Kさんが語るように、多くの人が原因に気づけないのは「昔は、できていたから」という感覚です。運動会の親子競技でお父さんが張り切りすぎてケガしてしまうみたいに、人って「身体の変化に比べて、心は変化しない」んですよね。だから、Kさんのように「昔は、できたから」という感覚になってしまうんです。ですが、歳は取れば、身体が固くなったり、肩や腰がこりやすくなったりということもありますよね。※クライアントさんには、事前にセッション内容をブログに掲載することの許可をいただいていますまとめドタキャンをやめるには…自己管理の強化コミュニケーションの改善ストレス管理そして、一番はじめに「原因の特定」が大事オススメ関連記事頭痛・肩こりの本当の原因に迫る!メンタルコーチングでストレスを解消しよう自分を傷つける言葉や行為…自分を大切にできない理由と抜け出すヒント