「この選択で合ってるのかな?」「やるべきことはわかってるのに、なぜか決断できない…」「正解がわからなくて動けない…」こんなふうに悩んでしまうこと、ありませんか?決断できないとき、多くの人は「もっと情報を集めよう」「誰かの意見を聞こう」と考えます。でも、それでも決められないのはなぜでしょうか?実は、「正解が見つからないから」ではなく、「自分の基準がわからないから」なんです。本当に納得できる決断をするために大切なのは、正しい選択をすることではなく、決断の基準となる自分の価値観を認識すること。この記事では、クライアントYさんのセッションを共有しながら、「正解がわからない」と感じる原因と、自分の価値観を明確にして納得できる決断をする方法についてお伝えします。「正解がわからない…」と迷うとき、なぜ苦しくなるのか?「この選択でいいのかわからない…」「やるべきことはわかってるのに、なぜか決断できない…」「正解がわからなくて動けない…」こんなふうに、「正解がわからない」と感じるときって、すごく苦しいですよね。でも、その苦しさの原因は、「正しい選択肢が見つからないから」ではありません。本当の原因は、「自分の中に判断の基準がないから」なんです。決断できないのは、「正解がない」からではなく、「自分の基準」がないから決断に迷うとき、多くの人は「もっと情報を集めよう」「他の人の意見を聞こう」と考えます。でも、どれだけ情報を集めても、結局「これが正解!」とは思えず、決められないことが多いですよね。なぜなら、「何を基準に決めたらいいかがわからない」からです。「正しい答えを知りたい」と思うほど、外側の情報に振り回され、ますます迷ってしまう…。もし、自分の中に「こういう選択が自分にとって納得できる」という基準があれば、もっと迷わず決められるはず。だからこそ、大切なのは正解を探すことではなく、自分の基準を明確にすることなんです。「正解を探そう」としてしまうワナ「正しい選択をしなければ…」「失敗しないように、間違えないように…」そう思って、正解を探し続けてしまうことはありませんか?例えば、「資格を取ればうまくいくはず」→ でも、それは本当にやりたいこと?「あの人のアドバイス通りにすれば間違いない」→ でも、それは自分に合ってる?こんなふうに、正解を探そうとすればするほど、迷いが増えてしまうことが多いんです。なぜなら、正解は「外側」ではなく、「自分の中」にあるから。ですが、そのことをちゃんと理解していない人が多く、いつまでも「正しい選択をすること」ばかりにこだわってしまうんです。クライアントYさんのケース|「聞き上手になりたい」けど正解がわからないYさん(女性・40代)は「聞き上手になりたい」と思い、さまざまなコミュニケーションスキルを学んでいました。話す割合を7:3にする相槌を打つバックトラッキングを使うなど、一般的に聞き上手と言われる方法を実践していましたが、どうしても 「これでいいのかな?」という違和感が残っていたそうです。自分にとっての「聞き上手」とは?セッションで掘り下げていくと、Yさんは「聞き上手とはこうあるべき」という一般的な型にとらわれていて、自分の基準について考えたことがなかったことに気づきました。そこで、まず「あなたにとっての聞き上手とは?」 という問いに答えてもらい、自分の価値観を整理するワークを実施。その結果、Yさんにとって本当に大切なのは、「聞くスキルを磨くこと」ではなく、「相手の想いに寄り添うこと」だとわかったのです。つまり、テクニックを身につけることよりも、「相手の想いに寄り添えるために、自分がいつでも心の余裕を持っていること」のほうが大事だったのです。「納得できる決断」をするために大切なこと「正解がわからない」と悩むとき、多くの人は「何が正しいのか?」を探してしまいます。でも、本当に大切なのは、「どれが自分にとって納得できるのか?」という視点です。そのために必要なのは、自分の価値観を知っていること。価値観を明確にしていると、こんな変化が起こります。情報に振り回されず、自分の意思で決められるようになる他人の意見を気にしすぎず、自分に合った選択ができる迷ったときも、自分の価値観を軸に答えを出せるようになるYさんのように、自分の価値観を明確にすると、「これが正解なの?」と悩むのではなく、「自分はこうしたい」と納得できる選択ができるようになります。だから、「決断できない」「正解がわからない」と感じるときは、まずは自分の価値観を整理することが大切なんです。あわせて読みたい人生の選択に迷ったら第三の選択肢を探せ!納得の決断法「正解がわからない」ときの解決策|自分の価値観を明確にする方法「どうすれば正解?」と迷うとき、まずやるべきことは「自分にとって何が大事なのか?」を明確にすることです。よくあるのが、「これをすればうまくいく」という一般的な方法を探し続けること。でも、その方法が「自分にとってしっくりくるものか?」を考えないままだと、どれだけ学んでも「これでいいのかな?」という迷いは消えません。だからこそ、まずは自分が納得できる基準を明確にすることが大切です。1.「〇〇で大切なことは?」の問いに答えるまずは、自分の考えを具体化することから始めます。「〇〇で大切なことは?」の〇〇に、自分が悩んでいるテーマを入れてみましょう。例「仕事で大切なことは?」「成功のために大切なことは?」「人間関係において大切なことは?」「幸せになるために大切なことは?」これは、「一般的にどう思われているか?」ではなく、「自分にとってどうか?」を考えることがポイントです。付箋紙やノートに、思いつく限りの答えを書き出してみてください。たとえば、「仕事で大切なことは?」に対して、お金を稼ぐこと社会貢献自分の成長人と信頼関係を築くこと自分の価値を発揮することのように、出てくる言葉をどんどん書いていきます。この作業をすることで、自分が無意識のうちに大切にしている価値観が見えてきます。価値観を整理するときのポイント「〇〇で大切なことは?」と考えるとき、世間の正解に流されて、なかなか答えが出なかったり、何を基準にすればいいのかわからなくなることがありますよね。そんなときは、次の3つの視点で考えてみると、答えが出しやすくなります。「過去の成功体験・満足した経験」を振り返る→ どんなときに「うまくいった!」と感じた? そのとき、大事にしていたものは?「過去に違和感を感じたこと」を振り返る→ なんとなくしっくりこなかった経験は? そのとき、大事にしたかったものは?「もしお金や時間の制限がなかったら?」→ それでも今の選択をする? それとも、別のことを選ぶ?これらを考えることで、自分が大切にしているものが出やすくなっていきます。YさんのケースYさんは、「聞き上手のためのテクニック」を試していましたが、どれを実践しても「これで合ってるのかな?」という違和感が消えませんでした。そこで、セッションの中でYさんに 「そもそも、Yさんにとっての聞き上手とは?」という問いを投げかけました。Yさんが挙げた「聞き上手」の価値観は、次のようなものでした。聞き上手とは?相手の気持ちに寄り添う相手の言ったことを否定しない何があっても味方だと伝える自分がいつでも話が聴ける状態であること信頼感を築く相手がしゃべっている間は黙って聞く上から目線にならない聞いている間はその人に集中する相手を肯定する感情を一定に保つ自分の話はしない聞かれたことだけ答えるこうして価値観を整理してみると、Yさんが「聞き上手」として大切だと感じるものの中には、これまで大切だと思って学んできた「話す割合を7:3にする」「相槌を打つ」「バックトラッキング」などのスキルは、ひとつも挙がってきませんでした。2.自分の価値観に順位をつける次に、書き出した価値観に順位をつけていきます。なぜ順位付けが大切なのか?それは、人は価値観の上位3つくらいが満たされていると、納得感を持って行動できるからです。例例えば、仕事の価値観を整理したとき、こうなったとします。自分の成長人と信頼関係を築くこと社会貢献自分の価値を発揮することお金を稼ぐこと「自分の成長」と「人との信頼関係」「社会貢献」が特に大事だとわかったら、スキルアップできる環境か?人と関わる仕事か?社会貢献できるものか?を基準に仕事を選ぶことができるようになります。その結果、「この仕事でいいのかな…?」という迷いが減り、納得して選択できるようになるんです。YさんのケースYさんの場合も、価値観を洗い出した後、「どれが一番大事か?」を整理しました。「聞き上手」として大切なことの順位相手の想いに寄り添う相手の気持ちを否定しない相手がしゃべってる間は黙って話を聞く相手を肯定する何があっても味方だと伝える信頼感聞いてる間はその人に集中する感情を一定に保ついつでも話が聴ける状態であること聞かれたことだけ答える自分の話はしない上から目線にならないその結果、最も大切なのは「相手の想いに寄り添う」ことだったのです。さらに、これによりYさんは、聞き上手になるためのスキルを磨くよりも、相手の想いに寄り添うために「自分がいつでも心の余裕を持っていること」のほうが大切だったと気づきました。このように、価値観に優先順位をつけることで、自然と「何をすれば正解?」という迷いがなくなります。あわせて読みたい自分軸を持つ方法|価値観の見つけ方ワークで恋愛・仕事を充実させるセッション後のYさんの変化セッションを終えた後、Yさんはこんな気づきを話してくれました。相手に対して、「どうやってアドバイスしたらいいんだろう?」と考えていたけれど、それはまだ先の話だった。まずは、自分が本当に大切にしたい聞き上手のあり方を理解し、それを実践することが大事だとわかりました。また、コミュニケーションがうまくいかないと感じるときは、「自分の価値観とは違う価値観にこだわっていたとき」だと気づいたそうです。本当に大事なのは、相手にどう接するかではなく、自分が心を開き、相手を主軸にすることだったんだと、はっきりわかりました。こんなふうに、自分の価値観を知ることで視野が広がり、より自然で心地よいコミュニケーションができるようになっていきます。※クライアントさんには、事前にセッション内容をブログに掲載することの許可をいただいていますまとめ「どうすれば正解?」と迷うとき、つい外側の情報に頼ってしまいがちですが、大切なのは「自分にとって何が大事なのか?」を知ることです。Yさんのケースのように、一般的な正解を学んでも、自分の価値観に合っていなければ、どこか違和感が残るもの。だからこそ、「何をすれば正解か?」ではなく、「自分が納得できる基準は何か?」を見つけることが大切です。「正解がわからない」と悩むのは、自分の基準がないから「正解を探す」のではなく、「納得できる選択をする」ことが大切「〇〇で大切なことは?」の問いに答えることで、価値観が見えてくる価値観を順位付けし、上位3つを判断基準にするとラクに決断できるオススメ関連記事自分軸を作る方法|潜在意識と繋がり心の声を聞くスピリチュアルワークやりたいことがない30代、生きがいがない40代の共通点とその正体