複雑な問題に直面したとき、どのように整理して解決すべきか迷うことはありませんか?この記事では、「チャンクアップ」と「チャンクダウン」を使って思考を整理し、問題をシンプルに解決する方法を紹介します。効果的な思考法を学びたい方におすすめの内容です。思考がまとまらない、何をすべきかわからない、相手と話がうまくかみ合わない、相手にうまく自分の考えを伝えられない、など問題はわかっていてもその打開策が見つけられないということがあると思います。そういう時というのは、視野がものすごく狭まっていたり、反対にものすごく広くなりすぎていたりと、思考が偏ってしまっているのです。いわゆる「木を見て森を見ず」、「森を見て木を見ず」の状態です。その状態で起こる、あらゆる行き詰まりを解決してくれるのが、チャンキングです。チャンキングとは?チャンクとは、情報のかたまりのことをいいます。チャンキングとは、この情報のかたまりを大きくしたり小さくしたり、変化させることをいいます。チャンクを大きく抽象的にすることを「チャンク・アップ」、小さく具体的にしていくことを「チャンク・ダウン」、 同じレベルで他のチャンクを見つけていくことを「水平チャンク」といいます。チャンキングのメリット仕事ができる人、話が上手い人ほど、このチャンキングを意識的または無意識的に使っています。チャンキングができることによって、例えばこんなシチュエーションで役立ちます。自分の考えがまとまらない時プレゼンテーション相手にわかりやすく伝えたい時目標達成に向けての計画を立てる時問題解決のための情報を整理する時あらゆるコミュニケーションの場面チャンキングのやり方チャンキングが有効な場面を一言でいうと、行き詰まりが起こっている時です。何をすべきかわかっていない、何度やってもうまくいかない、うまく会話が成り立たないなど、これらの問題が起こるのには共通点があります。具体的な方法がわからない目的を見失っている他の選択肢を見つけられないチャンキングは、こういった自分もしくは他者との行き詰まりの場面でとても役に立ちます。チャンク・アップチャンク・アップとは、チャンクのサイズを大きく抽象的にすることです。「何のためにそれをするのか?」に立ち戻ることで、行き詰まりの打開策を見つけることができます。○○の目的は?○○する意味は?○○にはどんな価値がある?○○で得られるものは?○○したらどうなるの?などの質問を使って、チャンク・アップします。上の図の例では、ダイエットが上手くいかず「痩せられない」という状態の時にチャンク・アップしたことで、ダイエットの目的が「自分に自信をつけること」だと再認識できたことを表しています。あわせて読みたい目標達成の鍵!メタアウトカムの使い方と実践例チャンク・ダウンチャンク・ダウンとは、チャンクのサイズを小さく具体的にすることです。「具体的に何をするのか?」を明確にすることによって、行き詰まりを抜け出すことができます。いつ?どこで?だれが?何を?どのように?例えば?具体的には?などの質問を使って、チャンク・ダウンします。上の図の例では、ダイエットするために「運動する」と漠然としか考えられていない状態をチャンク・ダウンしたことで、「毎日30分ウォーキング」すると明確化したことを表しています。水平チャンク水平チャンクとは、同じレベルで他のチャンクを見つけていくことをいいます。「他に何があるのか?」を探すことで、選択肢や可能性を広げることができます。他には?別の何かに例えたなら?などの質問を使って、水平チャンクします。上の図の例では、ダイエットするために「運動する」というひとつの方法しか浮かんでいない状態を水平チャンクしたことで、「食事制限」という別の方法を発見したことを表しています。チャンキングの活用例チャンク・アップ、チャンク・ダウン、水平チャンクを合わせて使うことで、より効果的に自分や他者とのコミュニケーションの幅を広げることができます。思考を整理する自分の思考を整理したい時のチャンキングの方法についてお伝えします。考えがまとまらない時や、目標達成、問題解決、また相手との交渉やケンカなどで折り合いをつける時にも有効なチャンキングです。まず、チャンク・アップして目的を明確にします。そして、チャンク・ダウンと水平チャンクをして、具体化していきます。(例)<収入を増やしたいと考えている時>「収入を増やす目的は何だろう?」(チャンク・アップ)→幸せになるため「幸せって具体的に何だろう?」(チャンク・ダウン)→「お金がたくさんあること」「他には?」(水平チャンク)→「親友がいること」「恋人がいること」「健康であること」「どうすれば、お金を稼げるだろう?」(チャンク・ダウン)「どうすれば、親友ができるだろう?」(チャンク・ダウン)「どうすれば、恋人が見つかるだろう?」(チャンク・ダウン)「どうすれば、健康になれるだろう?」(チャンク・ダウン)【関連記事】セルフマネジメントできない人のためのGROWモデルコーチング入門相手にわかりやすく伝える仕事では企画書を作ったりプレゼンをする場面、プライベートでは夫婦や恋人、親子、友人とのコミュニケーションにおいて、相手に自分が伝えたいことを正確にわかりやすく伝えることはとても大切なことです。そのためには、大きいチャンク→小さいチャンクとチャンク・ダウンして話を進めていくと、とてもスムーズに相手の理解が進みます。(例)<好きな人を水族館に誘いたい時>「次の休みはふたりの想い出になる場所に行きたいなぁ」(大きいチャンク)「そういえば、水族館ってふたりで行ったことないよね」(チャンク・ダウン)「江ノ島水族館なんてどう?」(さらにチャンク・ダウン)<相手を褒める時>「あなたって、とてもやさしいよね」(大きいチャンク)「やさしさって色々あるけど、誠実なところがとても好き」(チャンク・ダウン)「たとえば、いつもマメにLINEに返事くれるよね」(さらにチャンク・ダウン)<相手が知らないことを教える時>「シャインマスカットって、ブドウの一種なんだけど」(大きいチャンク)「ブドウには、白いブドウと紫のブドウがあるじゃない?」(チャンク・ダウン)「その白いブドウにも色んな品種があるけど、シャインマスカットもその品種のひとつで」(さらにチャンク・ダウン)「皮まで美味しく食べられるのが特徴なの」(さらにチャンク・ダウン)あわせて読みたい誤解を防ぐコミュニケーション|イエスワット法で対話を深める方法まとめチャンキングとは、チャンク(情報のかたまり)を大きくしたり小さくしたり、変化させることチャンク・アップとは、チャンクのサイズを大きく抽象的にすることチャンク・ダウンとは、チャンクのサイズを小さく具体的にすること水平チャンクとは、同じレベルで他のチャンクを見つけていくことチャンキングを使いこなすと、自分または他人とのコミュニケーションが円滑になるオススメ関連記事もうイライラしない!感情のコントロールが上手い人になる方法自分軸を作る方法|潜在意識と繋がり心の声を聞くスピリチュアルワーク