「お金のメンタルブロックを外したい!」そう思って、アファメーションをしたり、お金の流れを良くする習慣を取り入れたり…いろいろ試しているのに、なぜか状況が変わらない。「本当にこれで変われるの?」「私、何か間違ってるのかな…?」もし、「お金が入ってくる!」と毎日唱えているのに、現実が変わらないなら、根本的な原因(コア・ビリーフ)がブレーキをかけている可能性があります。お金のメンタルブロックは、「ただ手放そう!」と思って外せるものではなく、無意識の中にある「お金に対する深い思い込み」を見つけ、変えていくことが大切なんです。この記事では、なぜメンタルブロックが外れないのか?お金を遠ざける「根本の原因(コア・ビリーフ)」とは?メンタルブロックを本当に解除するための方法を、クライアントAさんの実例とともに詳しく解説します。メンタルブロックとは?|心にブレーキがかかる仕組み「やったほうがいいのは分かってるのに、なぜか動けない…」「せっかくもらったアドバイス、納得できるのに素直に受け入れられない…」「チャレンジしてみたい気持ちはあるのに、どうしても『自分には無理』って思ってしまう…」こんな経験、ありませんか?これって、実は 「メンタルブロック」が働いているサインなんです。メンタルブロックとは、簡単に言うと「無意識の思い込みが行動を制限してしまうこと」。潜在意識の中にある思い込みが、知らないうちにブレーキをかけてしまうんです。特に、お金に関するメンタルブロックは、私たちの人生に大きな影響を与えます。お金を稼ぐことに対する不安や罪悪感、知らず知らずのうちに抱えているお金に関する思い込みが、収入や仕事の選択肢はもちろん、あなたの日常の行動を狭めてしまうことになるんです。お金のメンタルブロックが生まれるのはなぜ?|「お金=制限」を感じる理由「お金がほしい」「もっと自由に稼ぎたい」と思っているのに、なぜか行動できなかったり、なぜかお金に対して不安を感じてしまったり…。それって、無意識のうちに作られたお金のメンタルブロックが原因かもしれません。では、どうしてそんなブロックができてしまうのでしょうか?実は、多くのメンタルブロックは過去の経験や、周りからの影響によって作られています。たとえば、こんなことを聞いたことはありませんか?「お金は苦労して稼ぐもの」「楽して稼ぐなんて、ズルい人がすること」「お金の話をするのは、なんだか恥ずかしい」こういう言葉を聞いて育つと、知らず知らずのうちに「お金は簡単に手に入れてはいけない」「お金を自由に使ってはいけない という制限が心の中に生まれてしまうことがあります。また、過去に「お金で失敗した」「お金を持っていたせいで嫌な思いをした」という経験があると、無意識のうちに「お金は持たないほうが安全」「お金を持つと責められる」と思い込んでしまうことも。こうした小さな思い込みが積み重なって、いつの間にか行動を制限するお金のメンタルブロックが出来上がっていくんです。お金のメンタルブロックがいつまでも外れない理由「お金のメンタルブロックがあるかもしれない」と気づいて、アファメーションを始めたのに、まったく状況が変わらない…そんな経験はありませんか?「お金がどんどん入ってくる!」「私は豊かさを受け取る!」毎日ポジティブな言葉を唱えているのに、収入は変わらず、お金に対する不安も減らない…。それは、表面では「お金を引き寄せたい!」と思っていても、心の奥では「でも本当にそんなことが起こるの?」と疑っているからかもしれません。私たちの無意識の中には、これまでの経験や周りからの影響でつくられた「お金に対する深い思い込み」があります。たとえば…「私はお金を受け取る価値がない」「お金を持つと、人間関係が壊れるかもしれない」「お金は苦労して得るもの」こうした考えが変わらない限り、いくらアファメーションをしても、無意識が「それは違う」とブレーキをかけてしまうんです。だからこそ、まずは「お金を遠ざけている原因」に気づくことが大切。そして、その根っこにあるのが、「コア・ビリーフ」です。コア・ビリーフとは?|メンタルブロックを生み出す根本原因コア・ビリーフとは、私たちの行動や考え方の「根っこ」にある思い込み のこと。お金のメンタルブロックは、このコア・ビリーフが原因になっていることがほとんどなんです。たとえば、こんなコア・ビリーフがあると…「私は価値のない人間だ」→ お金を受け取ることに罪悪感を感じる「私は成功するタイプではない」→ 収入が増えそうなチャンスを無意識に避ける「私は人に迷惑をかける存在だ」→ お金を稼ぐことが誰かを犠牲にするように感じる「私は愛されない」→ お金を持つことで人が離れてしまうと感じるこのようなアイデンティティに関わるコア・ビリーフは、自分の価値や生き方に深く結びついているため、なかなか意識できないことが多いんです。たとえば、「私は価値がない」というビリーフがあると、たとえ良い仕事の話が舞い込んできても、「私にはふさわしくない」と感じて、無意識にチャンスを遠ざけてしまったりします。だからこそ、ただアファメーションをするだけではなく、「自分のコア・ビリーフは何なのか?」を知ることが、メンタルブロックを外すための第一歩になります。どうやってコア・ビリーフを見つけるの?|メンタルブロック簡単診断まずは、「自分がどんな思い込みを持っているのか?」を知ることが大切です。次のチェックリストを見て、当てはまるものがあるか考えてみてください。お金の話をするのは、なんとなく気が引けるお金をたくさん持つことに、少しでも罪悪感を感じる「お金を楽に稼ぐのはよくない」と思うことがある収入が増えたら、人間関係が変わりそうで不安今の自分が、大きなお金を手にするのは無理だと感じるこの診断で1つでも当てはまったなら、あなたのそういった価値観を生み出している根っこに、コア・ビリーフが存在する可能性があります。「なぜそう思うのか?」を深掘りしてみると、過去の経験や親の言葉が影響していることに気づくかもしれません。たとえば、子どもの頃にこんなことを言われると…「あなたは周りを優先できる子だね」→ 「私は自分より他人を大事にしなければならない」と解釈してしまう「人に頼らずに頑張るのが立派だよ」→ 「私はひとりでなんでもできなければならない」と解釈してしまう「謙虚な人が好かれるんだよ」→ 「私は目立たないほうがいい」と解釈してしまうこうした言葉を繰り返し聞いて育つと、「私は○○な人間だ」というアイデンティティの軸ができ、それに反する行動を無意識に避けてしまうようになるんです。たとえば、「私は自分より他人を大事にすべき」というビリーフがあると、お金を受け取ることに抵抗を感じたり、「私は目立たないほうがいい」と思っていると、大きく稼ぐことにブレーキをかけたりします。コア・ビリーフの特定方法や詳しい診断については、別の記事で詳しく解説しています。まだチェックしていない方は、まずこちらを読んでみるのがおすすめです。あわせて読みたい行動を支配するビリーフを簡単に見つける方法Aさんのケース|「私は一人っ子」という自己認識から生まれたお金のメンタルブロックAさん(30代女性)は、「お金をもっと自由に稼ぎたい」と思っているのに、なぜか行動できないことに悩んでいました。やりたいことがあっても、不安になって動けなくなる。「うまくいかなかったらどうしよう」と考えてしまう。「私なんかが成功できるのかな」と感じて、自分に自信が持てない。そんなAさんでしたが、コーチングを受けたことで、意外な気づきがありました。「私は一人っ子だから努力できない」という思い込みが、お金の流れを止めていたセッションで深掘りしていくと、Aさんの中には「私は一人っ子だから努力できない」というコア・ビリーフがあり、この「私は一人っ子」というアイデンティティがさまざまな価値観と結びついていることがわかりました。「私は一人っ子だから」に付随していたネガティブなビリーフたくさんの関係を作るべきではないお金持ってる人と話すべきではない真面目に働くべきだ私は年収1000万稼げない実は、こうした「一人っ子」「男の子なんだから」「女の子なんだから」といった親からの言葉は、他の言葉よりも否定しづらいという特徴があります。なぜなら、これらは「事実に基づいたもの」だから。たとえば…「あなたは一人っ子なんだから、しっかりしなさい」「男の子なんだから泣かないの」「女の子なんだから控えめにね」こうした言葉は、言われた本人にとって否定しようのない事実に基づいているため、簡単に反論することができません。たとえば、「あなたは女の子なんだから○○しなさい」と言われたとき、「私は女の子じゃない!」とは言えないですよね。だからこそ、「女の子なんだから」の後についた「〇〇すべき」という価値観も、知らず知らずのうちに「当たり前のこと」として受け入れてしまいやすいのです。Aさんも、幼い頃から「私は一人っ子」と意識し続けてきました。「一人っ子であること」は紛れもない事実なので、それに伴う親からの教えや価値観も疑うことなく受け入れてしまっていたんですね。そして、この「私は一人っ子だから…」という事実に基づいたビリーフに縛られて、お金に対しても無意識にブレーキをかけていたんです。あわせて読みたい家族構成と成功の関係性―無意識に影響するビリーフを解き明かすビリーフを書き換えたら、お金との向き合い方が変わったAさんはセッションを通して、「私は一人っ子だから努力できない」というネガティブなビリーフを手放すことができました。その結果…もっと、人を頼っていいと思えるようになったお金を受け取ることに対する罪悪感がなくなった「自分はもっと成長できる」と信じられるようになったこのように、メンタルブロックが外れると価値観にも変化が生まれます。そして、価値観の変化に伴い、Aさんの行動も少しずつ変わっていったのです。お金のメンタルブロックの外し方|ビリーフ・チェンジの方法「お金をもっと自由に稼ぎたい」「お金の不安を手放したい」と思っていても、なぜか行動できなかったり、収入が増えなかったりする…。それは、無意識の根っこあるコア・ビリーフがブレーキになっているからかもしれません。あなたの価値観や行動の土台になっている「自分はこういう人間だ」「世界はこういうものだ」という深い思い込みが、「お金はこういうもの」「私はお金とこう付き合うべき」といった考え方をつくり、気づかないうちに行動を制限してしまうんです。このブレーキを外すために効果的なのが、NLP心理学でよく使われる「ビリーフ・チェンジ」という手法です。ここでは、クライアントAさんの実例を交えながら、メンタルブロックを外すステップを紹介していきます。1.ビリーフの肯定的意図を見つけるメンタルブロックとなっている思い込みも、もともとはポジティブな目的を持って形成されています。ですから、まずは、その「肯定的意図」を見つけて、感謝することが大切です。質問例「私は○○(ビリーフ)を信じることで、何を得ていたのだろう?」このビリーフが、あなたにどんな安心感やメリットをもたらしていたのかを探ってみましょう。AさんのケースAさんの「私は一人っ子だから努力できない」というビリーフには、こんな意図がありました。「あなたは、「私は一人っ子だから努力できない」と信じることで、何を得ていましたか?」→ 「大切にされている」「愛されている」と感じられた→ その結果、自分に自信を持つことができた「私は一人っ子」と思うことで、親に褒められたり、認めてもらえたりする安心感があったんですね。こうしてビリーフがどんな役割を果たしていたのかを理解すると、手放す準備がしやすくなります。2.ビリーフを疑い、新しい可能性を探る次に、そのビリーフが本当に正しいのか?を疑ってみます。これまで当たり前だと思っていた考えが、「ただの思い込みだった」と気づくことができれば、新しい選択肢が見えてきます。質問例「このビリーフは、本当に真実だろうか?」「誰にでも、どんな状況にでも当てはまるもの?」これまで「当たり前」だと思っていた考えを、一度冷静に見つめ直してみましょう。AさんのケースAさんも、この質問を通して自分に問いかけることで、こんな気づきを得ました。「このビリーフは、本当に真実ですか?」→ いいえ、このビリーフを、何かをやらないための言い訳として使っていた「誰にでも、どんな状況にでも当てはまるものですか?」→ いいえ、一人っ子だからという理由で、本当にやりたい仕事への挑戦を止めていたこうして、自分の思い込みに気づくことで、自然とビリーフを手放す準備と新しい選択肢ができていきます。3.2つの未来を想像し、ビリーフを手放す次に、今のビリーフを持ち続けた未来と、手放した未来を想像してみます。どちらを選ぶべきか、直感的に理解しやすくなります。質問例「このビリーフを持ち続けたら、どんな未来になる?」「このビリーフを手放したら、どんな未来が待っている?」どちらの未来が、あなたにとって本当に望ましいのかを感じてみてください。AさんのケースAさんが、「私は一人っ子だから努力できない」というビリーフを持ち続けた場合と、それを手放した場合の未来をイメージした結果がこちらです。ビリーフを持ち続けた未来仕事は順調だけど、孤独感が拭えないお金はあるけど、満たされていないビリーフを手放した未来周りにはたくさんの人がいて、助け合いながら成長できるお金の流れもスムーズになり、豊かさを実感できているAさんは、「ビリーフを手放したこの未来のほうがいい!」と感じ、ビリーフを手放す決意をしました。このように、未来をリアルに想像することで、どんな選択をしたいのかが明確になります。あわせて読みたい目標達成の鍵!メタアウトカムの使い方と実践例4.新しいビリーフをインストールして未来を変えるこれまでのプロセスでコア・ビリーフが外れると、お金のメンタルブロックも解除されます。でも、それだけでは終わりません。次に必要なのは、ポジティブな結果を生む新しいビリーフを形成すること。この新しいビリーフが、あなたの行動を後押しし、人生に豊かさをもたらします。質問例どんなビリーフだったら、お金に対してプラスのイメージを持てるだろう?お金を稼ぐために、必要なビリーフはどんなものだろう?「こうありたい」と思う自分をイメージしながら、新しいビリーフを探してみましょう。AさんのケースAさんは、セッションを通じて、以下の新しいビリーフを採用しました。「私は人を救うことができる」このビリーフは、Aさんにとって非常に力強いものでした。この新しいビリーフを持つことで、それに付随する価値観にも、こんな変化が生まれました。「私は人を救うことができるから、頑張れる」「私は人を救うことができるから、成長できる」「私は人を救うことができるから、そのためにお金を稼ぐ」このように、新しいビリーフが自然と価値観の変化と行動のエネルギーを生み出し、ポジティブな結果につながっていくんです。アファメーションで新しいビリーフを定着させるセッションでは、特別なワークを通じて新しいビリーフを潜在意識にインストールしていきましたが、個人で取り組む場合に効果的な方法があります。それが、アファメーションです。アファメーションの実践方法毎日、自分に向けて新しいビリーフを宣言する→ 「私はお金を自由に受け取れる」など、ビリーフは短くシンプルな言葉にする→ 声に出して言うのがおすすめ重要なのは、継続すること。時間をかけて繰り返すことで新しいビリーフが潜在意識に定着し、自然と行動が変わっていきます。セッション後のAさんの変化|新しいビリーフを受け入れ、人生が動き出したコーチングセッションを終えたAさんから、こんな感想をいただきました。今思うと、なんであんなに心配していたんだろう?まずチャレンジしてみて、そうなってから考えればいいだけなのに。数分前までは、「上手くいかなかったらどうしよう」と不安で動けずにいたAさん。でも、セッションを通じて「もっと人を頼っていい」「豊かさを受け取っていい」という新しい視点を持てたことで、気持ちがすっと軽くなったそうです。さらに、意外な変化もありました。「救うこと」を新しいビリーフに選ぶなんて、思ってもみませんでした。でも、それをなぜか使命に感じたんです。なんか、そういう「使命」みたいなものってスピリチュアルっぽくて怪しいな…って思っていたのに(笑)」Aさんは以前、「使命」という言葉に少し不信感があったそうです。でも、自分のビリーフを手放していくうちに、自然と「私は人を救いたい」という思いが出てきたのです。実は、成功している人たちは、普段は口にしないけれど、「自分はこういう使命を持っている」という強い思いを持って仕事をしています。だからこそ、努力を続けることができ、その結果としてお金を手にすることができるんです。Aさんも、「救うことが私の使命なんだ」と気づいたことで、ただお金を得るためではなく、「本当にやりたいことに向かって行動したい」と思えるようになりました。※クライアントさんには、事前にセッション内容をブログに掲載することの許可をいただいていますまとめお金のメンタルブロックは、無意識のうちに私たちの行動を制限し、収入や働き方の選択肢を狭めてしまうもの。特に、「私は○○だから…」といったコア・ビリーフ(根っこの思い込み)が影響していることが多く、単なるアファメーションだけでは根本的な変化を起こせません。でも、ビリーフ・チェンジのステップを踏むことで、お金に対する考え方を変え、豊かさを受け取る自分へとシフトすることができます。コア・ビリーフに気づく → お金のメンタルブロックの原因となる思い込みを見つけるビリーフの肯定的意図を探る → そのビリーフを持つことで、どんなメリットがあったのかを考えるビリーフを疑い、新しい可能性を探る → 「本当にそうなのか?」と問いかけ、別の選択肢があることに気づく新しいビリーフをインストールする → 「私は○○だから、お金を受け取っていい」と思える新しい信念を取り入れるオススメ関連記事丁寧道の力|引き寄せと悟りの入門ガイド自己理解を深める|『やりたいこと』の見つけ方ガイド