ビリーフとは、私たちの思考や行動に深く影響を与える信念や価値観のことです。人生を変えたいと感じたとき、まず見直すべきなのが自分のビリーフです。ビリーフは、幼少期からの経験や環境によって形成され、時に私たちの可能性を制限することがあります。なので、ビリーフがあなたの思考や行動、そして人生全体にどのような影響を与えているかを理解することで、変革の第一歩を踏み出すことができます。本記事では、ビリーフを見直し、より良い人生を築くための具体的なステップを提案します。早速ですが、あなたにとって、当たり前のことってありますよね?例えば…食事の時は「いただきます」「ごちそうさま」を言う電車に乗る前は整列する公共の場では静かにする初対面の人には敬語で接する挨拶の時は頭を下げてお辞儀するこれは、多くの日本人が当たり前と思ってやっていることです。ですが、これをはじめて見た外国人は驚くといいます。私たちにとっては自然なことですが、このように当たり前に信じていることを「ビリーフ」といいます。そして、このビリーフの組み合わせが、あなたの人生を創っているんです。ビリーフとは?ビリーフとは、信念・価値観を意味します。別の表現で言えば、あなたが信じていること、あなたが大切にしていること、思い込みのことです。あなたをあなたたらしめるものビリーフがなければ、あなたは自分という存在を認識できません。なぜなら、ビリーフによってあなたのアイデンティティは作られているからです。「わたしって、○○だから」「わたしって、○○な性格なの」って、表現したりしますよね。こんなふうに、「自分とは、○○だ」と信じることで、「私」という自分の存在を認識することができるんです。例えば、オレって運がいいんだよね僕って愛されキャラだからわたしは自由人だ私は気が利く性格だなどのポジティブなビリーフを持っている人もいれば、付き合ってもいつも相手から振られる僕は仕事ができない私には愛される価値がないあの人にはできても、私にはできないなど、ネガティブなビリーフを持っている人もいます。ただ、どちらも「これが私」を証明するものなのですから、簡単にビリーフは変えられません。私が私じゃなくなることほど、怖いものはありませんから。それくらいに、ビリーフとは強力なものなのです。あわせて読みたい自己肯定感が上がらないと悩むあなたへ|低い人あるあると必要ない理由ビリーフが形成される理由では、こういったビリーフはどのようにして個人に生まれるのでしょう。そこには、様々な背景があります。文化の影響冒頭で日本人として当たり前のことについてお話ししましたが、これがまさに文化がもたらすビリーフです。多くの日本人が当たり前のようにしていることを、あなたは生まれた時から見てきているわけです。幼少期には、自我や判断力がまだ育っていないので、何でも素直に受け止めて、疑いもなく信じてしまうのです。親の影響幼い子供にとって、親の影響がどれだけあるかは想像がつくかと思います。親があなたに対して、どんなことを言ったかが大きくビリーフに影響してきます。「あなたはできる子だから」と言われて育った方もいれば、「あなたってダメな子ね」と言われて育った方もいるでしょう。「○○しちゃいけません」というようなしつけも、ビリーフを作り上げていきます。あわせて読みたい好きじゃない人やどうでもいい人に好かれる理由と引き寄せない方法出来事の解釈こんな面白い話があります。出来事の解釈が、どうビリーフに影響するかをわかりやすく教えてくれます。ある小学校に、ネガ太君とポジ太君という2人の男の子が通っていました。ある日のこと、クラスみんなの前で教壇に立って、「将来の夢」を話す発表会が訪れました。まず先に、ネガ太君が教壇に立って話しました。「僕のゆ、ゆ、ゆめは…」と、緊張のあまり、言葉を噛んでしまったんです。「ワハハハハッ!!」それにクラスのみんなは笑います。なんとか頑張って発表を終えましたが、みんなが自分を笑ったことに対して、ネガ太君はこう考えました。「あぁ、みんなに笑われた」「きっと、僕のことをバカにしてるに違いない」「もう二度と、こんな恥ずかしい思いはしたくない」そこから何人かの発表が終わって、ポジ太君の番になりました。「僕のゆ、ゆ、ゆめは…」と、緊張のあまり、ポジ太君も言葉を噛んでしまったんです。「ワハハハハッ!!」それにクラスのみんなは笑います。ネガ太君の時とまったく同じ光景です。なんとか頑張って発表を終えたポジ太君。ポジ太君もまた、みんなが自分を笑ったことについて考えました。「あぁ、みんなに笑われた」「もしかすると、僕って人を笑わせる才能あるのかも」「次は、自分から笑いを取れるようにチャレンジしよう!」そこから十数年の月日が経ち、2人は大人になりました。ネガ太君とポジ太君、それぞれどんなふうに生きてきたのでしょう。みんなに笑われたことを、「僕のことをバカにしてる」と解釈したネガ太君。あれから、できるだけ人と話すのを避け、独りでこもることが多くなり、自己主張もしなくなってしまいました。そして、大人になった今も自分に自信を持てないようで、「あの時の出来事さえなければ…」とネガティブな出来事として記憶しています。一方、みんなに笑われたことを、「僕って人を笑わせる才能あるのかも」と解釈したポジ太君。あれから人と話すことが楽しくなり、たくさんの友達を作り、クラスの人気者になったそうです。そして、大人になった今の自分にとても自信を持っていて、「あの時の出来事があったおかげで…」とポジティブな出来事として記憶しています。あわせて読みたい自己肯定感を高める簡単な方法3つ|上がらない原因と下げてくる人への対処法ビリーフが変われば、あなたが変わるここまで読み進めていただけたなら、ビリーフについての理解もだいぶ深まったと思います。ビリーフこそが、今のあなたの現在を作っている構成要素であり、あなたの行動を左右するものなんです。あなたは、どんなビリーフを持っていることに気づきましたか?もし、自分にとって行動や目標の妨げとなるようなネガティブなビリーフがあれば、どんなに意識的に頑張ろうとしても、ビリーフが邪魔して心のブレーキがかかってしまい、思うように動けなかったり結果を出せなかったりするはずです。でも、安心してください。ビリーフは、変えられるんです。あなたを制限するのもビリーフですが、あなたの可能性を広げるのもまた、ビリーフです。そのための第一歩は、自分のネガティブなビリーフに気づくこと。もし、すでに自分のネガティブなビリーフが見つかったなら、それはとても喜ばしいことです。なぜなら、潜在意識に潜んでいたビリーフが意識化されただけでビリーフが少し外れるからです。意識化できたということは、自分のビリーフを疑えるようになったということです。当たり前が疑いになり、疑いがあなたのネガティブなビリーフを外してくれます。まとめビリーフとは、自分が当たり前のように信じていること、思い込みビリーフは、文化や親の影響、出来事の解釈によって作られるビリーフが変われば、行動が変わり、それにより結果が変わるビリーフを変えるには、まずは自分のビリーフに気づくことオススメ関連記事行動を支配するビリーフを簡単に見つける方法イケメン副社長オモコロ永田の思想・ポーズとビリーフの関係