8フレームアウトカムとは、目標達成のために必要な重要なフレームワークです。しかし、その効果を最大限に発揮するためには、いくつかの重要なルールに従う必要があります。正しい使い方を知ることが成功の鍵。この記事では、8フレームアウトカムを最大限に活用するためのガイドラインを提供し、結果を出すための具体的なステップを紹介します。こちらの記事では、8フレームアウトカムを行う際のルールと注意点に絞って解説しています。8フレームアウトカムとは何か?を知りたい方は、先にこちらの記事をご覧ください。【関連記事】目標達成のテンプレート!8フレームアウトカムで行動計画とモチベ管理を最適化8フレームアウトカムのルールと注意点8フレームアウトカムを使う上で気をつけるべきことをお伝えします。ここでお伝えするルールと注意点を守ることで、目標達成に向かって最大限の効果を発揮させることができます。<8フレームアウトカム>私の欲しいものは何だろう?それが手に入ったとどうやってわかるだろう?それをいつ、どこで、誰と手にしたいだろう?それを手に入れることは、私にとってどんな意味があるだろう?私がすでに持っているリソースは何だろう?さらに必要なリソースは何だろう?現在、それを手にするのを止めているものは何だろう?それを手に入れることで、私や周囲にどんな影響があるだろう?では、まず何から始めればいいだろう?1.私の欲しいものは何だろう?最初の質問「私の欲しいものは何だろう?」は、あなたのゴールを具体的にする質問です。注意すべき点が、3つあります。肯定形で表現するできるだけ具体的にする自分でコントロール可能なものにするまず1つめの「肯定形で表現する」ですが、「~をしない」、「~にならない」ではなく、「~する」「~になる」と表現することが大切です。例えば、あなたがタクシーに乗った時のことを想像してみてください。運転手「どちらに行きますか?」あなた「新宿には行きたくないです」運転手「では、どちらに行きますか?」あなた「渋谷にも行きたくないです」運転手「で、どちらに行きたいですか…?」こんなふうに、あなたが否定形で答えたとしたら、運転手はどこに行ったらいいのかわからず困ってしまいますよね…あなたの人生の運転手はあなた自身です。どこに行くかの目的地、ゴールをきちんと伝えなくては進むことすらできません。ですから、「~に行く」というふうに肯定形で表現することが大事なのです。次に2つめの「できるだけ具体的にする」ですが、お金を稼ぐデキる営業マンになるキレイになる自分に自信をつけるなどは具体的ではありません。できるだけ明確にすることが大切です。例えば、月50万稼ぐ営業でナンバーワンになる体重45Kgになる自分の考えをはっきり言えるようになるなどできる限り具体的にすることが重要です。そして、3つめの「自分でコントロール可能なものにする」ですが、彼に振り向いてもらう上司に認めてもらう子供に言うこと聞いてもらうなどは自分でコントロールできないものです。なぜなら、これは決定権が相手にあり、行動の結果が相手次第になってしまうからです。これだとただの運任せや神頼みになってしまいます。彼に振り向いてもらえるような○○な自分になる上司に認めてもらえるような○○な自分になる子供に言うこと聞いてもらえるような○○な自分になるのように自分次第で行動できる領域で設定します。あわせて読みたい潜在意識とは?その仕組みと意識との関係を解明2.それが手に入ったとどうやってわかるだろう?この質問に答えるポイントは、欲しいものを手に入れた時の証明、証拠を明確にすることです。それを手に入れた時、私は何を見て、何を聞いて、何を感じてるだろうか?と質問してあげるとわかりやすいと思います。<営業でナンバーワンになるというゴールの場合>営業でナンバーワンになった時、たくさんの社員に囲まれながら表彰されている映像が見えて、「頑張ったなぁ」という自分の声が聞こえて、自信に満ち溢れている<45Kgまで痩せるというゴールの場合>ダイエットに成功して体重45Kgになった時、素敵な男性が目の前にいて、キレイだねと声を掛けられて、とても幸せを感じている心理学では「無意識は現実と想像を区別できない」といわれています。また、「臨場感が強いほうが現実になる」ともいわれています。つまり、しっかりゴールの光景をイメージすることで、潜在意識にスイッチが入り、そのイメージのほうを現実だと認識し、そこに向かって行動し出してくれるんです。3.それをいつ、どこで、誰と手にしたいだろう?これは、欲しいものを手に入れた時の状況設定を明確にするための質問です。いつとは日付、どこでとは場所、そして誰かはひとりでも特定の誰かとでも構いません。<営業でナンバーワンになるいうゴールの場合>8月30日、会社のオフィスで、上司と喜びを分かち合う<45Kgまで痩せるというゴールの場合>12月10日、自宅で、一人で達成している仮にでも構わないので、日にちまで設定することが大切です。「いつか~したい」「時間に余裕ができたら~したい」と考えていることは、いつまでたっても実行されないことを、あなたも自分や他人を見て経験的に知っているはず。期日を設けることで具体的な道筋が立ち、何をいつまでにどんな順序で行えばいいかが意識的にも無意識的にも明確になってきます。4.それを手に入れることは、私にとってどんな意味があるだろう?これは、メタアウトカムを知るための質問です。メタアウトカムとは、欲しいものを手に入れた先のゴールのことです。メタアウトカムを知ることで、自分の本当のゴールが分かるとともにモチベーションを大きく高めてくれます。<営業でナンバーワンになるというゴールの場合>営業でナンバーワンになることで→周囲から評価される→自分に自信がつく(メタアウトカム)<45Kgまで痩せるというゴールの場合>45Kgまで痩せることで→好きな服が着れる→外に出て活動的になる→チャレンジできる自分になる(メタアウトカム)このように、自分は何のためにそのゴールを達成する必要があるのかを知ることが、モチベーション維持に不可欠です。あわせて読みたい目標達成の鍵!メタアウトカムの使い方と実践例5.私がすでに持っているリソースは何だろう?さらに必要なリソースは何だろう?これは、あなたが欲しいものを手に入れるための能力を明確にしていく質問です。リソースは直訳すると「資源」ですが、自分の性格、行動、環境、家族、友人など自分と自分の周りのすべてがリソースになり得ます。<営業でナンバーワンになるいうゴールの場合>(すでに持っているリソース)人と話すのが好き営業成績のいい先輩のアドバイスマメな性格(さらに必要なリソース)コミュニケーション能力もっと多くのお手本となる人折れない心<45Kgまで痩せるというゴールの場合>(すでに持っているリソース)一人暮らしだから食事メニューを自分で決められるSNSやYouTubeを見て情報を得られるハマったらトコトン突き詰める性格(さらに必要なリソース)運動できるジム栄養の知識ダイエット仲間どんな些細なことでもかまいません。使えそうなリソースは、一度すべて挙げてみることが大事です。6.現在、それを手にするのを止めているものは何だろう?これは、ゴールに向かう障害となっているものを見つけるための質問です。障害を発見し、その問題を解決することで目標達成がスムーズになります。障害には大きく分けて、行動レベルのものとビリーフ、二次利得があります。<営業でナンバーワンになるいうゴールの場合>勉強する時間がない(行動レベル)苦手な顧客がいる(ビリーフ)ナンバーワンになるとプレッシャーが増える(二次利得)<45Kgまで痩せるというゴールの場合>食後のデザートを食べる習慣(行動レベル)また失敗するのではないかと不安(ビリーフ)やせたら好きなものを食べられなくなる(二次利得)行動レベルの障害の場合、「勉強する時間を作る」「食後のデザートをやめる」をテーマに8フレームアウトカムの1から質問を行います。そうやってゴール達成に向けての小さなゴールが見えてくることで、ゴールまでの道のりを小分けして考えられるようになり、より実現可能であると感じることができます。<営業でナンバーワンになるいうゴールの場合>営業でナンバーワンになる(ゴール)勉強する時間を作る(ゴール達成に向けての小さなゴール)<45Kgまで痩せるというゴールの場合>45Kgまで痩せる(ゴール)食後のデザートをやめる(ゴール達成に向けての小さなゴール)障害がビリーフだった場合には、ビリーフチェンジを行うことでマイナスのビリーフをプラスのビリーフに変化させます。障害が二次利得だった場合には、それを明確にして解消するコーチングやNLPワークを行います。あわせて読みたい行動を支配するビリーフを簡単に見つける方法変わりたいけど変われない人へ|努力をやめれば報われる理由と方法7.それを手に入れることで、私や周囲にどんな影響があるだろう?これは、エコロジーチェックのための質問です。NLP心理学のエコロジーとは、周りの環境に調和しているかを意味します。つまり、エコロジーチェックは、あなたのゴールが本当に適切であるかどうかを調べるための方法です。エコロジーチェックを行い、ゴール達成がもたらす良い影響と悪い影響を探し、悪い影響が見つかった場合にはゴールに対しての修正が必要になります。<営業でナンバーワンになるいうゴールの場合>(良い影響)自分は成果が上がって嬉しい職場の先輩が喜んでくれる家族が喜んでくれる(悪い影響)働き過ぎで家族に心配をかけるかもしれないライバルに妬まれるかもしれない<45Kgまで痩せるというゴールの場合>(良い影響)好きな服が着られる自分に自信がモテる恋愛に積極的になれる(悪い影響)好きなものを食べられなくなる短期間の過度なダイエットで身体を壊すエコロジーチェックで悪い影響が見つかった場合には、ゴールそのもの、またはゴール達成の期日や方法を見直す必要があります。<営業でナンバーワンになるいうゴールの場合>(悪い影響)働き過ぎで家族に心配をかけるかもしれない→家族との時間も大切にしながら営業ナンバーワンになる方法は何だろう?ライバルに妬まれるかもしれない→ライバルと良い関係を保ちながら営業ナンバーワンになるにはどうすればいいだろう?<45Kgまで痩せるというゴールの場合>(悪い影響)好きなものを食べられなくなる→好きなものを我慢せずに痩せられる方法は何だろう?短期間の過度なダイエットで身体を壊す→健康的に痩せるためには、どれくらいの期間が適切だろう?経験して初めて知るということが、人生には数多くあります。役職が上がったことで責任も重くなった、収入が増えたことでお金を失う不安に苦しむようになった、好きな仕事につけたのに残業ばかりでつらい、恋人ができたら自分の時間がなくなった、など当初は想定していなかった問題が生まれた経験がこれまでにひとつはあるのではないでしょうか。このような問題を先回りして考え、対処することで、より豊かなゴール達成を叶えることができます。あわせて読みたい人生の選択に迷ったら第三の選択肢を探せ!納得の決断法8.では、まず何から始めればいいだろう?これは、行動計画を得るための質問です。1~7までの質問を答えていけば、自然に答えが浮かんできます。<営業でナンバーワンになるいうゴールの場合>営業でナンバーワンになる(ゴール)勉強する時間を作る(ゴール達成に向けての小さなゴール)いつもより30分早起きする(何から始めるか)<45Kgまで痩せるというゴールの場合>45Kgまで痩せる(ゴール)食後のデザートをやめる(ゴール達成に向けての小さなゴール)週に1回だけ我慢する(何からはじめるか)はじめの一歩が決まれば、おのずと二歩目、三歩目も浮かんで行動計画が簡単にできあがることもあります。そうでなくても、はじめの一歩を踏み出すことで新たな課題や問題が見つかります。その時はまた8フレームアウトカムを使うことで、さらに具体的な道筋が見えてきます。こうやってゴールを明確にし、それを小分けにしていくことで、最初はものすごく遠くに見えていたゴールがとても近くに感じられ、実際に行動に移すことができるようになります。まとめ私の欲しいものは何だろう?→肯定形、具体的に、自分でコントロール可能なものにするそれが手に入ったとどうやってわかるだろう?→それを手に入れた時、何が見えて、聞こえて、感じるか?それをいつ、どこで、誰と手にしたいだろう?→日にちまで決めるそれを手に入れることは、私にとってどんな意味があるだろう?→最終的なゴールを見つける私がすでに持っているリソースは何だろう?さらに必要なリソースは何だろう?→些細なことでもいいので、できるだけ多く挙げてみる現在、それを手にするのを止めているものは何だろう?→行動レベルの障害やビリーフを探すそれを手に入れることで、私や周囲にどんな影響があるだろう?→ゴール達成することで悪い影響がないかを確認するでは、まず何から始めればいいだろう?→はじめの一歩を決めるオススメ関連記事個人向けコーチングのイメージと現実|目的や効果、費用を徹底解説ビジネスと自己成長における成長曲線の秘密|ブレイクスルーを引き寄せる4ステップ