仕事やプライベートでの夢や目標を実現するためには、適切な行動計画が欠かせません。この記事では、クライアントさんのセッションを共有しながら、夢想家、現実家、批判家の3つの視点を活用した「3つのポジション思考法」を用いて、どのようにして効果的で具体的な行動計画を立てるかを解説します。起業、副業など仕事に関する夢や目標、ダイエット、運動習慣、健康などプライベートでの夢や目標など、ライフコーチングは多岐に渡ってその人の人生のサポートが可能です。そういった夢や目標がただの願望で終わらずに、しっかり達成するためには無理のない的確な行動計画が大切ですよね。ですが、夢や目標が大きいほど、現実とのギャップが生まれてしまいがち。それを打破するために有効なのが、3つのポジションを使った思考法です。行動計画に必要な3ポジション的確な行動計画を立てるためには、夢想家、現実家、批判家の3つのポジションを使います。夢想家ー夢を描く、目標を考える人現実家ー現実的な行動、計画を立てる人批判家ーリスクやトラブル、見落としがないかをチェックする人こんなふうに、3人の違った立場の視点で見ることで、より完璧な行動計画を立てることができるんです。今回は、30代女性Hさんを例に、この3ポジション思考法をお伝えしようと思います。Hさんは、「これから占い師として起業したい」という想いがあり、前回セッションで意識レベルの統一を行いました。先に前回のセッションの記事をご覧いただくと、より理解が進みます。あわせて読みたい好きなことを仕事にしたいなら…まずは自分にしかできないことを見つけよう夢想家の考え方まずは、夢想家の自分になって考えていきます。Hさんにした質問と答えはこんな感じです。あなたは何を望んでいますか?→自分の好きな占いでお金を得て、マイペースに生活していきたいなぜ、それを望んでいるのですか?目的は何ですか?→拘束されたくないし、自分は頼られているという満足も得られるどんな恩恵があるのですか?→心身ともに健康になれるこんなふうに、夢想家の視点はゴールを中心に向けていきます。現実家の考え方次に、現実家の自分になって考えていきます。現実家になったHさんにした質問と答えはこんな感じです。いつ、ゴールの全体が完了するのですか?→今のままじゃ2年、3年経ってもゴールできないゴール達成のために、実際にどのように行うのですか?→1.占いする時間を確保する、アピールする場を作る→2.サイトだったり、自分を知ってもらう場を一から作る→3.今の仕事をやめる、もしくは仕事を変えるこんなふうに、夢描く夢想家とは違い、現実的ラインで考えていきます。批判家の考え方次に、批判家の自分になって考えていきます。批判家になったHさんにした質問と答えはこんな感じです。ゴール達成の実行者はどんな結果を求めていますか?→身の丈に合わない大きすぎる結果今のやり方を続けた場合、どんなリスクや問題が起こりますか?→他の仕事で収入減があるとそこで安定してしまって、占いを頑張らなくなるこんなふうに、批判家はリスクや見落としている点を指摘していきます。3ポジションの視点を繰り返す3ポジション思考法で重要なことは、この3つのポジションを2周、3周と繰り返すことです。そうすることで、出てくる答えが変わっていき、どの視点からでも納得できる答えに辿りつくことができます。変化した夢想家の答え1周目では、夢想家のHさんの答えは以下のものでした。あなたは何を望んでいますか?→自分の好きな占いでお金を得て、マイペースに生活していきたいこれが、現実家の視点、批判家の視点を経由したことで、以下のように変わりました。あなたは何を望んでいますか?→一番ほしいのは自由。占いはあくまでも手段一気に視野が広がりましたね。Hさんが本当に求めているのは、「自由」だったのです。その自由を得るために、占いでお金を得るべきだと考えていたのです。でも、たとえば何不自由なく暮らせるだけのお金が先に手に入れば、占いで生計を立てる必要はないかもしれません。占いが好きでやりたいなら、無料でやってもいいわけです。変化した現実家の答え現実家の答えにも、変化が表れます。1周目では、現実家のHさんの答えは以下のものでした。ゴール達成のために、実際にどのように行うのですか?→1.占いする時間を確保する、アピールする場を作る→2.サイトだったり、自分を知ってもらう場を一から作る→3.今の仕事をやめる、もしくは仕事を変えるこれが、2周目では以下のように変化しました。ゴール達成のために、実際にどのように行うのですか?→1.今の仕事をやめる、もしくは仕事を変える→2.占いする時間を確保する、アピールする場を作る→3.サイトだったり、自分を知ってもらう場を一から作るなんと、3番目のステップにあった「今の仕事をやめる、もしくは仕事を変える」が1番目になったのです。これは、自分が「自由」を求めているということが分かり、その自由を奪っている今の仕事をやめることが先決だと気づいたからです。変化した批判家の考えそして、批判家の答えにも変化が表れます。1周目では、批判家のHさんの答えは以下のものでした。ゴール達成の実行者はどんな結果を求めていますか?→身の丈に合わない大きすぎる結果これが、2周目では以下のように変化しました。ゴール達成の実行者はどんな結果を求めていますか?→達成可能な的確な結果こんなふうに、批判家の立場から見ても問題のない計画に変わったのです。これを、3周、4周と繰り返し、すべてのポジションで納得できたところでセッションを終了しました。セッションを終えてコーチングセッションを終えて、Hさんからこんなフィードバックをいただきました。占いという手段にこだわりすぎて、いつの間にかそれが目的になってしまっていたようです。でも、本当は方法はどうでもいいんですよね。それよりも、楽しく生きられている未来が大事。なにか行き詰まりを感じている時というのは、視野が狭くなってしまい、"チャンクダウン"の方向に向かっていることが多いです。そんな時には、「そもそもの目的は何だったのか?」と"チャンクアップ"して考えるコーチングがとても有効です。※クライアントさんには、事前にセッション内容をブログに掲載することの許可をいただいていますあわせて読みたいチャンク思考法で複雑な問題をシンプルに解決するオススメ関連記事目標達成のテンプレート!8フレームアウトカムで行動計画とモチベ管理を最適化カスタマイズ自由!無料テンプレートで人生を見直すバランスホイール実践法